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□何だか幸せ
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今日は涼太はお泊りするそうで、少しでも離れてたくないからって一緒に料理中。
ハンバーグで私にハートの形を作るんだーって張り切ってた涼太はハンバーグをこねるのに夢中。たかがハンバーグを作るだけなのに真剣な横顔が何故か面白くてくすりと笑う。

「涼太、私は出来たけど…どう?」

涼太よりは慣れた手つきでハンバーグを形どる。涼太の方へ顔を向けると涼太はまるで子供のようににへらと笑ってハンバーグを見せてきた。
「出来たっスよ!形はちょっと、その崩れてるけど…愛情はたっぷりっスから!」
不器用に形どられたハートのハンバーグ。それでも私は嬉しくて笑ってしまう。
こんなちょっとした瞬間でも、私は幸せを感じてそっと涼太に身体を寄せる。



終わり。

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