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□甘い
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ー初恋。ー

俺はなまじ顔がいいせいで今まで女に不自由したことがない、けれど世間で謳われているような本当の恋愛なんて一度もしたことがなかった。

「初めまして」「っえ、あ…初めまして」

部活が終わり、いつものように居残っていた俺。流石にぶっ通しで疲れて隅にうずくまっていたら声をかけられる。体育館には俺1人だけだと思ってたからびくっと体が震えた。ちょっとカッコ悪い。
…見たことがない女の子だった、顔は普通ってとこ、だけど
「私今日からここのマネージャーになったの。よろしくね?」
…マネージャー。どうせ俺目当てなんだろうと思ってた。けど、この子は俺がモデルをやってるってことすら知らなくて、俺自身をきちんと見てくれてて、今までの女とは違ってた、…はずだった。

くすぐったく感じるほど近くに寄せられた彼女の髪、くらくらするほどのいい匂いが鼻を刺激する。

「黄瀬くんはこういうことしてくれる子、いっぱいいるかもしれないんだけどね?」
ぷつ、と外されるブラウスのボタン。淡い桃色の可愛らしいブラが露わになる。
「え、なん、で…」「私、黄瀬くんと…してみたい」
手を掴まれて柔らかな膨らみに触れれば俺の理性はもう崩壊寸前で、初恋なのに、ダメだって頭ではわかってるのに、

「いーっぱい、シよ?」

大好きでたまらない彼女の声が俺の男の部分を刺激する。


くらくら。どうなるのかすらわからなくて。



end

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