なないろ
□第2話
1ページ/2ページ
それは、突然だった
グリーン「オレ、ジョウト地方でポケモントレーナーとして修行してくる。」
いつものように3人で遊んでいるとき、突然言われた言葉。
レッド「え!!??」
サクラ「…!?な、なんで急に…?」
グリーン「…オレは、お爺ちゃん…オーキド博士の孫だ。だから、オレがどんなに頑張ってもみんな、オーキド博士の孫だからって、七光りだっていう。」
レッド「そんなこと…!」
グリーン「…あるんだよ。だからオレはそう言ったやつらにそんなこと言わせないために、修行してくる。ポケモントレーナーとして、オーキド博士の孫のグリーンじゃなくて、オーキド・グリーンとしてみんなに認めてもらえるように…。」
レッドもわたしもなにも言えなかった。
グリーンが人一倍頑張ってることは誰よりも知ってた。
そんなグリーンをすごいと思ったし、なによりかっこいいと思ってた。
だけどみんな、オーキド博士の孫だからって言う。
どんなにグリーンが頑張っても、それはオーキド博士の孫だからという理由で終わらせられてしまうのだ。
グリーン「…突然ごめんな。でももう、決めたことなんだ。」
まっすぐで、強い光を灯した瞳をして言うグリーン。
サクラ「…わたし、応援する…。」
グリーン「……!」
グリーンの強い瞳をみて、本気なんだなってわかった。
物凄く寂しいけど、素直に応援したいと思えた。
だから…
サクラ「頑張ってね、グリーン!わたし、マサラでグリーンが強くなって帰ってくるの…待ってるから!」
泣きたい気持ちを抑えて、
とびきりの笑顔で言った。
グリーンを困らせないように。
グリーンの夢を応援してあげられるように…。
レッド「…オレだって待ってる!サクラと2人で、マサラでお前を待ってるよ。サクラのこともオレがしっかり守っとくからよ!お前は安心していってこい!そのかわり!お前が帰ってくる頃オレはもっと強くなってるからな!だからお前も修行、頑張れよ。」
グリーン「サクラ…、レッド…ありがとうな。」
そして次の日、
グリーンはジョウトへと旅立った。