なないろ

□第2話
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それは、突然だった





グリーン「オレ、ジョウト地方でポケモントレーナーとして修行してくる。」





いつものように3人で遊んでいるとき、突然言われた言葉。




レッド「え!!??」



サクラ「…!?な、なんで急に…?」




グリーン「…オレは、お爺ちゃん…オーキド博士の孫だ。だから、オレがどんなに頑張ってもみんな、オーキド博士の孫だからって、七光りだっていう。」




レッド「そんなこと…!」



グリーン「…あるんだよ。だからオレはそう言ったやつらにそんなこと言わせないために、修行してくる。ポケモントレーナーとして、オーキド博士の孫のグリーンじゃなくて、オーキド・グリーンとしてみんなに認めてもらえるように…。」






レッドもわたしもなにも言えなかった。



グリーンが人一倍頑張ってることは誰よりも知ってた。

そんなグリーンをすごいと思ったし、なによりかっこいいと思ってた。



だけどみんな、オーキド博士の孫だからって言う。



どんなにグリーンが頑張っても、それはオーキド博士の孫だからという理由で終わらせられてしまうのだ。






グリーン「…突然ごめんな。でももう、決めたことなんだ。」




まっすぐで、強い光を灯した瞳をして言うグリーン。









サクラ「…わたし、応援する…。」



グリーン「……!」




グリーンの強い瞳をみて、本気なんだなってわかった。



物凄く寂しいけど、素直に応援したいと思えた。



だから…



サクラ「頑張ってね、グリーン!わたし、マサラでグリーンが強くなって帰ってくるの…待ってるから!」




泣きたい気持ちを抑えて、
とびきりの笑顔で言った。



グリーンを困らせないように。



グリーンの夢を応援してあげられるように…。



レッド「…オレだって待ってる!サクラと2人で、マサラでお前を待ってるよ。サクラのこともオレがしっかり守っとくからよ!お前は安心していってこい!そのかわり!お前が帰ってくる頃オレはもっと強くなってるからな!だからお前も修行、頑張れよ。」





グリーン「サクラ…、レッド…ありがとうな。」







そして次の日、




グリーンはジョウトへと旅立った。
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