You-Holic

□溶けていく
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「凛、愛してる」
「、な!・・・んでお前はそう恥ずかしいことを!!」
「恥ずかしくなんて無いだろ。ホントの事なんだから。俺は凛を愛して・・・」
「だー!!!」



ハルは、恥ずかしがる素振りなんて見せず、いつも俺にこんなことを言う。
本当に日本人なのだろうかと疑いたくなるが、ハルはどこまでもまっすぐに澄んだその目で俺を見つめて、愛の言葉を囁く。

それが、嫌なじゃねぇんだよな。
こんな恥ずかしい事を、当然だと言わんばかりに言ってくれるのは、それほど俺を好いてくれているからだと思うし。
ハルにそう言われる度、俺は胸の辺りが燻られて、どうしようもないくらい幸せな気持ちになる。けど同時に恥ずかしさも込み上げて、ハルの言葉に喜んでいる自分が、まるで女の様に思えてしまって


「俺も、ハルを愛してる」


とは、中々言えなくて・・・・・・。

思いを口に出さなければいけないのは、よくわかってる。
ハルが俺にそうしてくれるんだから、俺もそれに応えたい。自分の気持ちを、しっかり伝えたい。

伝わっているとは思うけど、やっぱりちゃんと伝えたほうがより気持ちは伝わる。




だから、だから・・・・・・・


今日こそは!




「は、ハル!!」

意を決して、ハルを呼ぶとハルはキョトンとしてこっちを見る。
なんだよ可愛いな畜生!!ってそうじゃなくて。

「どうした、凛」

ハルをそう言って、微笑むと俺の髪をすく様に頭を撫でてくる。
そんな何気ない仕草に、緊張しちまってさっきまでの強気な気持ちは何処かへかき消されてしまった。

「あ、の。その・・・んと。」
「ん?」
「お、れ。ハルの事」


好きだ。






溶けてしまう前に、今度こそ




「ハル!愛してる」



君に伝えよう。




















サーセン、ホントサーセン。
しかし二期もアニメはサイコーですね!!
腐ree!


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