パレード

□1番
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暁本部の広間

みんなでTV見てたら、懐かしアニメソング特集って番組が始まった。
ドラえもんとかちびまる子、次は。

『うる星やつらで〜す、どうぞ』

懐かしい曲が流れる。

『あんまりそわそわしないで〜♪貴方はいつでもきょろきゅろ〜♪余所見をするのは止めてよ〜♪私が誰より一番♪』

このアニメは見た事ないけど、この曲は知ってる。
余所見は止めてか…。
俺はその心配ないな、だって角都は浮気なんてしないもんな…でも。

「…金、金言うのは止めてよ〜♪俺がなにより一番♪」

つい歌ったらみんなが少し固まってそれから笑い出した。
角都は一人だけ笑わずに俺を睨む。

「死ね!」

「ギャスッ!」

頭にチョップ叩き込まれた。

「い、痛い」

そんな俺見て笑ってたデイダラがふと、笑うの止めた。

「傀儡の相手は止めてよ〜♪オイラがなにより一番♪…な、旦那」

デイダラが歌ったら、傀儡の手入れしてたサソリが手を止めてデイダラを見た。

「当たり前だろ?」
「旦那大好き!」

あぁ、いいな、いいな。
ちらりと角都を見る。

「…殺すぞ」
「はいはい、それを俺に言うかよ角都ゥ」

さみしー。
あ、そうだ。

今度はちらりとイタチと鬼鮫の方を見た。

「なんですか、飛段さん、デイダラさん」

デイダラも俺と同じ事考えたみたいだな。

「鬼鮫も歌えー」
「イタチでも良いぞ、うん」

俺達が言ったら二人は眉寄せた。

「必要ない」
「ですね」

はいはいそうですかー!
ラブラブで良かったな!

「お前らは良いよな…」

「…飛段」
「んぁ?」

「…ジャシン教ばかりは止めろ、俺を優先しろ」
「…角都っ可愛い!」
「死ね!」

2度目のチョップ炸裂…でも俺幸せだ。

『ごめんね〜素直じゃなくて♪』

TVから別アニメソングが流れて、すっげーぴったりだから俺笑っちまった。

「ホント、素直じゃねぇ〜」

三度目のチョップ炸裂!



END



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