パレード

□泥酔宴会
1ページ/2ページ




「宴会をするぞ!」

広間に入って来たリーダーが突然叫んだ。

「…却下だ、金がかかる」

即刻、角都が拒否するが、リーダーは意味ありげに笑う。

「金はかからん、仕事のついでに潰した村に有った酒を持って来た」

リーダーは素早く巻物を開き、大量の酒を出した。

「物凄い量ですね…飲みきれますか?」

「8人いるんだ、大丈夫だろ?」

「ゼツいねぇよ、あと俺酒飲めねぇから」

飛段が手をバツ印にして、不参加を表示。

「俺は飲食ができねぇからなあ…」

「俺も無理だ」

「オイラも、酒嫌いだ」
サソリ、イタチ、デイダラも拒絶。

「残ったのは、鬼鮫と角都だけか…」

「私は強いですよ」

「…タダ酒なら飲む」

「まあ、良い…三人で宴会だ!」


宴会を始めると酒の匂いを嫌ってか飛段達は広間から出て行った。

「角都は二ホン酒か」

「…ああ」

少しだけマスクをずらし白い盃で渋く酒を飲んでいる。

「似合うな…、それに比べて鬼鮫は似合わないな…」

「私とワインが似合わないことは分かっていますが…好きなんです」

「…リーダーのウイスキーは似合いすぎだな」

「お、そうか?」

映画のボスのようにグラスを傾ける。

「…調子に乗るな」






「なあ、もう2時間経ったしさすがに宴会終わったよな?」

飛段はゲーム画面から目を離し時計を見た。

「今だ、うん!」

『ハドウ拳!』

目を離した瞬間、デイダラは容赦なく飛段のキャラに技を打ち込んだ。

「酷っ!」

「オイラの勝ちだ」

「…お前等、いい加減出てけ」

部屋の主、イタチが二人を睨む。

「だって、イタチの部屋のTVの方がデカいからさぁ」

「依怙贔屓だよな、うん」

「…全く」

眉を寄せるイタチを尻目に飛段はまた時計を確認する。

「…なあイタチ、様子見に行かねぇか?」

「…行かん」

「行ってこいよ、酔った姿はいつもと違うぞきっと、うん」

「…行くか」

「よし、じゃあデイダラはアタックモードクリアでもして待ってろよ」
デイダラに言い残し、部屋を後にした。



.

次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ