ペルソナ

□しりとり
1ページ/1ページ



「あ〜、暇〜」

金勘定している相方に追い出された。
誰かと話そうにも今本部に人はいない。
TVでも見るかと広間に行くと…。

「あ、飛段先輩!」

トビがいた。

「よう、指紋マン」

「久しぶりですね〜」

最近、気にしてないのか指紋マンって読んでも嫌がらない。

「あの…角都先輩は?」

なぜかトビは角都が苦手みたいで一々気にする。
俺の事が好きだって言ってるから仕方ないか。

「今、金勘定してんだよ…で、俺は邪魔だって追い出されたんだ」

「そんな…酷いですね」

「まあな」

いつもの事だから気にしないけどな。

「飛段先輩、暇なら俺と遊びませんか?」

「あ〜?何すんだ?」

「えっと…」

思い付いてないのに言うなよ…。
ジッと睨むと、わたわたし始めた。

「えっと、あっと…しりとり!」

「…しりとりって、お前なぁ」

「うぅ…」

しょんぼりしてら。
なんか…角都に怒られてる俺みてぇだな…。

「良いぜ、しりとりで」

「じゃ、じゃあ飛段先輩からどうぞ?」

顔分かんないけど嬉しそうだな。

「俺からか…ジャシン教、う」

「う、牛」

「し〜、屍」

「ネコ」

「絞殺」

「…包み」

「み、か…見殺し」

「……鹿」

「か、か、…角都!」

「…もういいです」

トビのやつなんでか、がっくり肩を落としてる。
「どうした?」

「しくしく…」



END



.


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ