ペルソナ
□メタボパンダ
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情報収拾のため、メンバー全員が単独任務につく事となった。
今がチャンスとマダラは飛段の所へ行こうと企むがペインと小南に見張られ動けない。
行けないならせめて好感度を上げようと、マダラが用意したのはスイーツお取り寄せカタログ。飛段が好きそうなスイーツを毎日プレゼントする作戦にでたのだ。
それから二ヶ月後。
単独任務が終わり、メンバー全員が暁本部へ戻って来た。
マダラは飛段に会うため、早速本部へ向かった。
向かうと広間に銀髪を発見する。
「飛段先輩!」
声をかけると飛段はこちらに向かって来た。
−どすどすどす
随分重い足音と共に目の前に現れたのはデッップリと肥えたメタボまっしぐらな飛段の姿。
肉に押されて目が細まり灰蘇芳がまったく見えない。綺麗な顎も首筋も胸筋も肉に埋まり、見えない。まさに見る無残な光景。利点といったら、今儀式をしたらパンダそっくりになりそうな所くらいだ。
「うわぁぁ!誰すか、飛段先輩をこんなにしたのはぁー!!!!」
思わず絶叫したマダラの首を後ろから誰かが握りしめた。
「お前だ…」
地獄の底から響くような低音で答えたのは飛段の相方、角都。
「お前が砂糖の固まりのような甘味を贈り続けたせいだ…。増えた肉の分だけお前の肉を削ってやろう。鬼鮫、鮫肌を貸せ」
「ぎゃー!!ごめんなさいごめんなさい!ごーめーんなさーい!!」
逃げようともがき、激しい攻防を繰り返す。それまで、ただ見ていた飛段は慌てて角都の腕を掴んだ。
「トビは悪くないだろ?俺がいっぱい食べたのが悪いんだからさ、だから止めろよ、角都ゥ…」
角都は泣きそうになった。普段なら可愛いのにムッチリ肥えた油っぽい姿に軽くイラっとしたからだ。
「…分かった。だが代わりに過酷なダイエットをしてもらうからな、飛段」
「ええ!?」
中庭が見える会議場の窓際。そこから中庭でダイエットに励む飛段と角都をマダラが溜息をつきながら見ていた。
「マダラ、やり方を間違えたわね」
「小南か…」
写輪眼で睨むが小南は物おじせず細く笑み。
「本当に好きなら、甘くしちゃ駄目よ。厳しくするのが愛だと私は思う。見て、あの角都の厳しさ本当に飛段を思ってるからよ」
小南の話しを聞き、今度はマダラが細く笑んだ。
「お前もな。ペインに対して随分と厳しいだろ」
指摘され、小南はなんとも珍しい事に頬を赤く染めた。
「…ペインに言ったら窒息死させる」
そう言ってそそくさと立ち去った。
「厳しくか…好かれてないだろ無理だろ」
でも飛段はマゾだからいけるか?だがそれは角都の担当だした。などと考え、また中庭にへと目を向けた。
「…食事の面で厳しくしてみるか」
栄養忍になるという、おかしな方向へ努力を始めた。だが会得した頃には飛段は元の体型に戻っていた。
END
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