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□日々、苦悩。その2
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日々、脳。
Part:2 by.六道骸。





………またですか。



「六道、この死体処理やっといて」
「僕にまた押し付ける気ですか」
「悪い?」



この間偵察に来た時は沢田綱吉に接触することはおろか、雲雀くんに扱き使われるだけ使われて、用が無いと(仕事が終わった途端に)『さっさと出て行け』と言われて応接室から…並中から追い出されてしまった。手伝う気もさらさらなかったのですが、それでもお礼の一つや二つくれたっていいじゃないですか!可愛らしく『ありがとう』なんて仰ってくれたら少ーーーし…は、まあやって良かったなと思うことが微量でも、2rでもあったかもしれません。想像したら吐き気がしてきました……ゴフッ
今日は雲雀くんにだけは会いたくないので、並中には行かず放課後、沢田綱吉たちがぶらついていそうな並盛商店街を歩き回っていた。沢田だけでは寄り道なんてしないかもしれませんけども、獄寺隼人や山本武たちもいる。恐らくどこかの喫茶店かゲームセンターにでも行ってるんでしょうね。(それにしても周囲にいる女性の視線が突き刺さってる気がするのは僕の気のせいでしょうか)
でも、この商店街も狭くはない。なかなか見つかりませんねぇ。はぁ……今日も無駄足だったのでしょうか。仕方ないですまだ時間はある、今度来ましょうk『あれ、六道じゃないか』…………………………結局こうなるんですね。(僕って不幸な美少年ですねぇ)



「……ほー、なるほどね。君のその能力は処理には使えそうだな、うん」
「だからといって僕のこの能力を乱用して欲しくないですね」
「君は僕に文句言える立場だと思ってんの」
「……………すみませ」

バギッ!ドガッ!

「…本当すみません僕が悪かったですすみません」
「わかればいいの。さ、行くよ」



あ、あれ?今僕トンファーで頭を殴られて髪の毛がグチャグチャになったから仕返ししてやろうと思うぐらいムカッときたんですが、はにかんだように微笑んだ雲雀くんを見たら何故か心臓がキュン、っていうかふわふわっていうかよくわからない感じがしましたねぇ……殴られたから頭おかしくなったんでしょうか
とりあえず雲雀くんの後を着いていって見るとやっぱり応接室でした…。ああああ、この間と同じじゃないですかそうですか、また僕をパシリ扱いするんですね、クフフフフ。



「ふぅ…で、今日は何すればいいんです?」
「別に。……ほら六道これ飲めば?」
「え、は…、え?も、もらっていいんですか」
「だから飲めっつってんだろ」



目の前にガシャン!と置かれたのは何ともおいしそうな紅茶。…なんか僕の淹れた紅茶よりもいい香りがするんですが、やっぱり彼は万能人間なんですか羨ましいですねぇ悔しいですねぇ。(一息で喋ると苦しいですね、ゲホッ)これは雲雀くんなりのお礼だったらしいです。僕が驚いて彼を見つめていたら照れたのかフイッ、と顔を背けてしまった。あああ、なんだろう、先ほどから僕の心臓がきゅんきゅんいってるんですが。これは、あれですか。ツンデレとかいう世にも不思議な言葉ですか(不思議じゃないです)なんか嬉しいですねぇ。敵対するはずな僕らなのに、こんなに平凡すぎる時間を過ごしていいのか今更思いましたが…まあ悪くないんじゃないですか?思った以上に僕は雲雀くんのことを嫌ってはいないようです。





『雲雀くーん!猫耳つけてください絶対可愛いですかr』
『しんでくれない?』


あ、あああれ…むくひばに近付いてる…過去拍手お礼文でした!
20071108





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