小説─黒子のバスケ─

□恋じゃないと信じたい【宮降の日記念日】
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恋じゃないと信じたい【宮降の日記念日】                 





「あの…」


練習帰り、今日は早く終わったから晩ご飯の材料買って帰ろうと、近くのスーパー寄って、買ったあと、後ろの奴に話しかけられた。

熱かったし、アイスも買ったから早く帰ろうって思ってたから、不機嫌な返事になってたと思う。

不機嫌そうに返事をすると、話し掛けた奴はビクッと肩を震わせた。
やべ…泣くか?
なんて思いながら話すの待ってたら、ソイツは怯えながらも話を続けた。

「や、…あの…ハンカチ…落とし、ました…よ。」


途切れながら話してたし、手も震えてたたから、あぁ…こいつすげぇビビリだな…位にしか思わなかったけど、軽く礼を言うと顔を明るくさせて返事をした。

とくに何も思わなかったけど…ただ、見覚えある奴だな、と、思った。

いつもはそこで帰るはずだったのに、何となく話し掛けたかったから、適当な話題を振った。


「なぁ、お前。」

「え、あ、はいぃ…!?」

「…んなビビんなよ、…ここ、」

「あ、はい…?」

「よく来んの?」


なんでそんな事聞いたか覚えてないけど、それから暫く色々と話してた。

結構気が合ったし楽しかったから明日もここで合う約束をした。
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