小説─黒子のバスケ─
□好きって1000回言うよりも【高緑】
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好きって1000回言うよりも【高緑】
俺は真ちゃんが好きだ。
言葉にできないくらい、だからいつも行動に示して言葉や文にして伝えているのに。
真ちゃんはあんまり言ってくんない、たまーに、キスとか「好き」って言ってくれるけど、正直足りない。
まぁそんなところも好きだけど。
(その分デレがすごくおいしいというか…。)
まぁでも、少し前、
俺真ちゃんのこと愛してるーw
って抱きつきながら言ったら真ちゃんったら、なんていったと思う?
知ってるのだよって、照れてないんだぜー?
なんか正に興味を示してないですーみたいな感じでさー。
まぁ…慣れたんだと思うけど…?
あんま面白くないと言うか、暇というか、だからさ、俺は真ちゃんに好きって1000回言う。
そんなこんなで今は帰る時間なんだけど…明日までには100回言いたいなー。
「しーんちゃーん!好きだぜっー!」
「分かってるのだよ、少し黙れ。」
「えー、連れねぇなぁ…」
「…大体、お前は飽きないのか」
「えw?何を?」
真ちゃんがどこを気にして何を考えているいるのかわからない。
だから、何?って聞くんだけど、何でもないのだよ…つって教えてくんないのよー。
それから何度か話を振ったけど、返事はどれも適当(?)だった。
それから真ちゃんを家に帰して、自分の家に帰る前に真ちゃんにメールしておいた。
もちろん、「好き」って言葉も含めて。
────────
起床、7時00分
真ちゃんの家につく頃、7時30分
学校到着、7時47分
朝練開始時、7時55分
これまでに真ちゃんに「好き」と言った回数29回。
「あ、しんちゃーん!次パス練だろ?付き合うぜ!」
「…ならば早くするのだよ。」
「へいへーい、…あ、真ちゃん!」
「?…なんだ。」
「好きだぜっ!」
ウィンクしながらそう伝えると真ちゃんの顔が真っ赤になった。
眼鏡のブリッジを上げながら隠してるようだけど、俺には見え見えだぜーww
ボールをひとつ取ったら後ろから宮地さんが話し掛けてきた。
「…おい高尾…」
「えwなんすかww」
雰囲気からしてもしかしてお怒りモード?w
あんまり機嫌を損ねすぎるとパイナップルを投げ付けられるから、余計なことを言わないように返事をした。