小説─黒子のバスケ─

□手に取れない眩しさ
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手に取れない眩しさ               












高尾「…真ちゃん」


帰り道、静かに名前を呼ぶと、後ろに乗ってる真ちゃんは、静かに、ゆっくり返事をした。


緑間「ん……何なのだよ…」

高尾「あー、眠い?」

緑間「…いや、眠くはない。」


真ちゃんって変なとこで維持はるよなー、そう言うところも可愛いけどさ。

眠かったら言えば良いのに、ついたら教えてやるし。

冬になったばっかって言っても寒いもんは寒いし、暖かいもん持ってたら眠くなるし。
俺も前こたつで寝そうになって妹に叩き起こされたしなー。

俺真ちゃんの事大好きだわ…今すぐに大声で叫びたいぐらいに。


高尾「…寝てもいいんだぜ?」

緑間「…寝てしまったら、お前が…面倒になるだろう…、それに…もうすぐつくから良いのだよ…。」


真ちゃんもしかして俺のこと心配してくれてんの?
え、え?デレ?デレ来ちゃった?

あかん、後ろ降り向けへん(((
向きたいけど向けないわw

あー…俺って相当真ちゃんコンプレックス…?

つくづくそう思う、断定出来るわ、俺もいつ物好きになったかねー?


高尾「そ、そっか!真ちゃんが良いなら良いけど!家に戻ったらすぐに休めよ!」

緑間「…言われなくてもそうするのだよ。」

高尾「…そっか、ならいいけど、今日の課題のことも忘れんなよ?」

緑間「……もうやってあるのだよ。」


え、今日の課題めっちゃ難しいんだぜ!?
それをいつやったと!?
さすが真ちゃんだぜ!!って言いたいけど俺はめんどくさいことやんねータイプだかんな。


高尾「真ちゃん」

緑間「…なんだ。」

高尾「いつもチャリアカーを漕いでるのは俺ですよね?」

緑間「…だからなんだ。」

高尾「いつも話し掛けてるのは俺ですよね?」

緑間「……」

高尾「いつもキスとか俺からしますよね?」

緑間「…何が言いたいのだよ…」


そんなの決まってるのよ。
ズバリ!課題をみせてもらうことでーーーっす☆

って、真ちゃんに聞こえるような声でいった。
100%見せてもらえるって訳じゃないから少し怖かったけど。


緑間「……良いのだよ。」

高尾「え!?ちょっ、マジで!?」

緑間「だが、分かるところは自分で解くのだよ。」

高尾「お、おう!」


やっべぇ、今日の真ちゃんレアじゃん!
どれくらいレアかっていうと、アンパンマンが悪者になっちゃう位レアだわ!

まぁそんなことは置いといて!
この雰囲気ならキス出来るんじゃね!?

おぉぉぉぉぉ!!!!
高緑ファンのみんな!俺と真ちゃんがキス出来るように祈っててろよ!

まぁ…運が悪かったら出来ねぇけど、運が良かったら…深いのも出来るんじゃね?


高尾「なぁ、真ちゃん!」

緑間「…まだあるのか…」

高尾「はっはっはっー☆その事なんだけど!」

緑間「…何なのだよ。」

高尾「…あー……キスさせてくんね?」


視線が交わらない代わりに言葉を真剣な口振りで言う。
これ結構恥ずかしいわ。

心ん中は俺も真ちゃん不足だから大変なんだよ!
たまには豪快にキスさせてくれよ!
真ちゃんさえ良ければ俺、気持ちよくさせてあげるのに!
何て口に出せない言葉ばっかり浮かんできてるけど。


緑間「……」

高尾「真ちゃーん?」

緑間「明日」

高尾「?明日?」

緑間「課題ノートを持って来るのだよ、」

高尾「?…お家デート的な?」


家なんか行ったら俺あかんやん。
真ちゃん襲ってまうやろ。

でも、真ちゃんの誘いなんて断れないし!?
むしろめっちゃ行きたかったです!


緑間「…そのときに、…キス、させてやるのだよ。」

高尾「!!?…真ちゃん、俺良いように取っちゃうよ…?」

緑間「…思うように取っておけば良いのだよ。」

高尾「っ…俺、真ちゃん大好きなんだぜ…?Likeじゃねーからな?loveで好きなんだからな…?」

緑間「……知ってるのだよ。」

高尾「っあーもう、本当に真ちゃん可愛い!!」




今は、まだ、手に取れないけど、目指すことなら出来る。

お前が、望むならなんでもする。

ずっと、真ちゃんが大好きなんだよ。




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