小説─黒子のバスケ─

□赤降記念日
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赤降記念日小説





赤司「光樹」

降旗「!?…な、何…?」


赤司に話しかけるといつもこうなってしまう。それは蛇に睨まれた蛙。
脚が動かなくなって顔が青ざめる。
でも、返ってきた言葉は、そんな怖い事でもなかった。


赤司「今日は何の日か、知っているかな?」

降旗「え…!?…き、今日?…う、ーん…?4月12日…?」

赤司「そうだ。4月12日だよ」

降旗「えっと…」


エイプリルフールは過ぎたし…夏休みはこれからだし…
何を言えばいいんだろう…?
変なこと言ったら殺されるかな…;;;


降旗「ご、ごめん…分からない…;;」

赤司「そうか、でも大体見当はついていたよ、今日は赤降の日だ、分からないかい?」

降旗「ん…?んー…?赤降?」

赤司「あぁ、赤降って言うのはね、僕×光樹のことで光樹と僕がいちゃいちゃらぶらぶちゅちゅあはんうふんみたいな展開のことでアニメでキセキの世代+光樹で初めて僕が光樹に話し掛けたことがきっかけになって最近の腐女子の間ではpixivのリンク内で『赤降を見守り隊』などが公開されているんだよ。様々な小説があるけど最近はエロティックな物が(((」

降旗「もういいって!;;」

赤司「…もういいのかい?残念だな…僕にとって言いたいことの100/1しか話せていないのに」

降旗「…言いたいことって何さ…;;」

赤司「今日は腐女子、腐男子の期待に応えていちゃいちゃらぶらぶをした方がいいんじゃないか?」



降旗「…へ?」

赤司「…」にこにこ


いつもより非常にニコニコしながら俺を見る。
さっきの恐怖感は何処へ行ってしまったんだろう。
腐女子腐男子の期待ってなんだよ
そんなこと誰も言ってないじゃないか

なんて言えるわけないし…
ここは泣いていいのか、反論していのか、 訳がわからず。
沈黙を破ったのは赤司だった。

赤司「つまり、僕と繋がってほしいと言うことだよ。光樹」

降旗「ふっ、つ、繋が…!?///」

赤司「ふっ…光樹はいつでも可愛いな、今すぐ僕のモノにしたい」

降旗「っっ…冗談やめてよ…///」

赤司「冗談ではないよ?僕が、嘘をつくと思うかい?」

降旗「お、思わないけど…////」


本当に、光樹は可愛い、こんなに人を愛したことなんて無い。 襲ってしまいたくなるほど傷付けたくない。泣いている表情も笑っている表情もすべてが愛おしい。

だからこそ、繋がりたい。

なんて事をいって光樹を怖がらせたくないから本当のことは心に閉まっておくが、光樹は臆病だから何かを仕掛けておかなくては、何も始まらない。


赤司「じゃあ光樹、キスを、してみようか」

降旗「!?き、キス!?///」

赤司「そうだ、同じことは何度も言わないよ?」

降旗「こ、ここで!?冗談じゃないよね!?///」

赤司「冗談なんかじゃない。嫌か…?だったら仕方ないな、無理やりすることはないよ。嫌なら僕はそれで「い、 嫌じゃないよ!!」


口が突然、動いていた。
嫌じゃない、そんなことを真っ先に言ってしまうと、したいみたいじゃないか。
でも、本当に嫌じゃない、むしろ、やってもいいと思っている。
なんて恥ずかしいこと、言えるわけないのに。



僕が仕掛けた事なんか知らずに『嫌じゃない』と、言ってしまった口を塞いで俯く光樹、その赤く染まった顔に手を近付けて、首をなぞり、肩に手をおき、顔をちかずける。


赤司「光樹から嫌じゃないって言ってくれるなんてね、可愛いよ。光樹」

降旗「っ…///…ほ、本当にするの…?」

赤司「同じことは何度も言わないって言っただろう。何度も言わせるな。僕は光樹とキスがしたい。光樹は違うの か…?」

降旗「ち、違わないよ!…ただ、」

赤司「…怖いか?」

降旗「……うん…」

赤司「大丈夫だよ。キス以外はしないつもりだからね。僕は君と、純情な愛でも築きたいと思っているから」

そんな悲しい顔しないで。って声をかけたいけど、言えない。
また臆病な自分が嫌いになる。
こんなに気を使わせてしまっているなんて何をやりたいんだ。俺は、


降旗「…ごめん…」

赤司「…涙目で言われてもな…興奮させてるのかな?」

降旗「こ、興奮…!?///い、いや、ちがっ…!///」

赤司「ふっ…じゃあするよ…?」

降旗「あ、えっと、…その前に…//」

赤司「?なんだい?」

降旗「赤司は…嫌じゃない?」

赤司「…嫌だったら、してると思うかい?嫌だったらこんなに大切にしないよ」

降旗「っ……がと…」

赤司「光樹、大きい声で言わないと聞こえないぞ?」

降旗「あ、ありがと…う…///」

赤司「ふふっ…こちらこそ」

ちゅっと、可愛らしい音が部屋に響く。少したった後、二人が離れる。
幸せなこの時を感じて、ありがとうと、心に刻まれる


降旗「ん…///」

赤司「…本当に光樹は可愛いな」

降旗「それ何回いうの…///」

赤司「本当の事だからな」





end


You are the love of my life. 貴方は私の人生で(今までそしてこれからも)最愛の人です。

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