小説─黒子のバスケ─

□黒子のバスケアンソロジー(?)
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火黒






黒子「はぁ…ぐすっ…ん…」


春のこの時期、涙が止まらなくなる。
テイッシュも無くなるし目だって腫れる。
だから、嫌なんだ。そもそも、それに掛かった自分も嫌ですけど。


黒子「…ぅ…」


こんなところ火神くんに見せたら絶対心配されますよね。
誰に泣かされたんだ、って。
心配かけたくないので早く止まってくれないでしょうか。

そう思っているさなか、

火神「黒子…?」

彼が居た。


黒子「火神くん…?」

火神「おい…?大丈夫かよ?腹でも痛いのか?」

黒子「ち、違います。これは…」

火神「じゃあなんだよ?泣かされたのか?」


これは駄目ですね。完全に慌ててます。
まぁ、悪い気分ではないのですが、早く訳を話さないとヤバイですね。


黒子「火神くん、これは花粉症です。」

火神「…花粉症?」

黒子「帰国子女と言ってもこれくらいは分かるでしょう?」

火神「お、おう…黒子」

黒子「?…はい?」

火神「痛いか?なんか、薬とか」

黒子「先ほど飲みました。だから直に直るはずなんですが…眠いです」

火神「寝るか?しばらくたったら起こしてやるし…」

黒子「大丈夫です。…それに…」

火神「?」

黒子「君と少しでも一緒にいたいですから。」


なるべく笑顔で言う。
でも、机に顔をうずくめているのは大丈夫でしょうか?


火神「黒子、それ反則…//」

黒子「?…何がですか?」

火神「はぁ…黒子、」

黒子「火神く、んっ…ふっ…」

火神「ん…」

黒子「//…急にどうしたんですか?」

火神「黒子が可愛いから…」


だんだんキャラがとうざかっている気がしますがあえてスルーで行きましょう。


火神「黒子。」

黒子「何ですか?」

火神「俺の家こないか…?」

黒子「良いですよ」

火神「マジか…」

次の日黒子が立てなかったのは言うまでもない。





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