ars's dream

□滴る水と香りと M
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仕事から一緒に帰宅する。

「あー疲れたぁ…!ただいまー!」

『おかえりー』

同時に帰ってきたっていうのに、おかえりって返してくれちゃうあたりが潤くんの可愛いところ。

『さき、明日何時?』

「明日はねー……うわー、6時会社入りだ…はや…」

『俺も同じ時間!』

「ほんと?!」

笑顔で返してくれる潤くん。犬みたい…笑 尻尾ぶんぶん降るタイプの笑
これだけでもう明日の仕事頑張れる。

『先お風呂入っていいよ?』

「え?潤くん先でいいよ!」

『さーき。』

私の名前を呼びながら頭を撫でる。
………なに。
急に顔を近づけられて、心拍数が上がってしまう。大きくてキラキラした瞳が私を覗き込んでいる。
唇の色っぽいほくろがふと目に入る。このままキスしちゃいた……
『疲れてるんだから、早くお風呂入って寝な?ね?』

「え、あ…っ…うん…。、ありがとう!」

…邪な考えを持っていた自分がこの上なく恥ずかしい。
ただ…かっこいいよ…。
確かに私今疲労溜まってる…。、すぐ分かっちゃうんだから。
素直に嬉しくなってしまう。






お風呂の鏡で自分を眺める。
私そんなに疲れた顔してるかなぁ?
さっきのことを思い出してにやにやしてしまう。
潤くんってなんであんなにかっこいいのかなぁ?

毎日毎日好きという気持ちが大きくなっていく。
身も心も完璧な彼に全てを持っていかれている私。







…ふぅ。あ……下着とか全部、お風呂場に持ってくるの忘れた…。

バスタオルを纏ってお風呂場をあとにする。

『あがったー??』

「うん!潤くん入っていいよー!」

グッ……………


「………へ…?」

私の手首を掴む彼。
私を上から下まで舐め回すように見つめる。

『そんな格好で出てきて、誘ってんの?』

「…は?!?!はい?!いや!下着持ってくるの忘れてしょうがなくて…!」

ふっと笑う彼。左にクイッと唇が上がる。

『さき…
お風呂上がりめちゃめちゃ色っぽいね。』

「……///」

…返す言葉が見つからない。
私の全てが火照る感覚。

『脈…早いね。どうしたの?』

そういって、顔を近づけてくる。




…さっきと全然違う。



色っぽさが増して…。。



自然と彼の首に腕を回してしまう。

余裕の笑みで微笑みながら、唇を重ねてくる。

「…ん…じゅ…ん…」

手首を離し、私の腰に手を回す。
唇をそのまま首筋に。
反応が止まらない私。


「さき…いい匂い…。」


その瞬間身体に巻いていたバスタオルがハラリと床に落ちる。

『さき…綺麗…。』


もうやめて…雰囲気に酔っておかしくなりそう…。

潤くんに目で訴える。

彼は…怪しくわらって。
私の胸に舌を這わす。

「…ふっ…ん!!」


『…もう、だめ、我慢出来ない。』


「ひゃ…!!」


お姫様抱っこされ、ベッドへ。


『明日早いのにごめんね?でも無理。そんな格好して出てくるお前が悪い。』


……。。


甘い時間なのは幸せだけど…疲れが…

…いや、嘘。、
正直になる。私、この時間を待ってたのかも。


「…んっ」


彼がくれるとびっきりの快感に酔いしれる。


「潤くん?」


『ん?』


「めちゃめちゃにして?」


一瞬驚いた顔をして、すぐに妖艶な笑みを浮かべる。
綺麗な顔立ち…。

『…お望みの通りに。』

全部忘れて…今を感じて。


end

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