ars's dream
□仕事帰り N
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「ただいまー…」
予定より仕事が長引いてしまい疲れ切って帰ってくる。
和がリビングから出迎えてくれる。
「おかえりなさい。お疲れ様。
……とでもいうと思ってました?」
「…え?」
これはまずい…多分まずい。
「俺待ってたんだよねー、早く帰ってくるっていうからさぁ…」
じりじりと壁に追い詰められる。
「しょうがないじゃん、、仕事だもん。。」
へぇ…と笑いながら私の頬に手を添える。
ドキ…ッ
こんな時でも鼓動は正直で。
形のいい唇が近づいて来る。
目をつぶると…
…まさかの寸止め。
「キスして欲しいですか?」
細められた目はまるで獲物を喰らう獣のよう。低音でささやかれ、溢れる色気はとどまるところを知らず、私を支配する。
「キスして…。」
ふっと笑って、頬にキスをする。
…違う。そんなキスいらない。
「もっと欲しいんでしょう?そしたらどうすればいいか…分かってますよね?」
赤面する私。
人をコントロールするのが上手い人…。
「和。、お願い。」
にやりと笑い、とろけるような深いキス。角度を変えて、何度も何度も。
…あーあー、明日も仕事早いのに。今日は多分、眠らせてもらえない。