馬鹿やって幸せ

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退院してホミカと涙のお別れをして、船乗ってヒウンタウン来て、わーヒウンすげーなーなんて、感動する余裕もなく今俺は下水道にいます。

…何故か双子を両腕にしがみつかせて。



「メイちゃん、キョウヘイくん、歩きにくいでごわす…。」

「だって水があって危険でしょ!」

「包帯で首輪作ってもいいんですよ?」

「キョウヘイくん、目がガチで怖い…」

『仕方ないよ、無理言って退院時期はやめたんだから。』

「エンリーが先に来たから仕方ねーんだけどな…。」



それぞれの意見が交わされて俺は溜息を吐いた。

俺自身はそんなに分からないけど意外と重傷らしくて一週間は入院する予定だった。たかが溺れただけで…とか思ったんだが、大技何発も受けて、テトラスポットに打ち付けられて、海の中のゴミで傷付けてそこから細菌入って、とかで一週間でも早い退院らしい。

それを俺は二日にしてもらいました。

俺だって一週間病室でゴロゴロしてたかったけど、俺観察役だし、エンリーから目を離すわけには行かないのさ。
それに、イーブイ誘拐事件(仮)も発生させているのでジョーイさんも渋々了承してくれた。

それに俺の両腕に優秀なボディガードが居ますし…。



「…ところで、俺が潰れてる間にどうしてムウマさんが不機嫌になったの…?」

『それが分からないんだよ…。聞くに聞きづらいし。』



目覚めてから手持ち達に会うと皆抱き着いてくれた。
その中でルリリがマリルになっていたのは驚いたけど、正直嬉しかった。
なつき進化だし、おれを助ける為に進化したとか、泣きそうになった。いや泣いた。

その時ムウマさんは後ろの方から見てて、手を差し伸ばせば寄っては来たけど自分からは来てくれない。元々そうだけども。

今も不機嫌そうに遠からず近からずの距離を浮いてる。



「!プラズマ団!!」

「ナルさん下がってて!」

『僕も戦えるんだからな!』

「いや、そんなに守る必要なi」

「「『下がってて!!!』」」

「はい!!!」



威圧的なキョウヘイ君とメイちゃんにタジタジですたい…。
もちろん心配してくらてだから嬉しいけどちょっと怖いよ。なんかリオもやる気だし。
メイちゃんは俺を拘束するために腕にしがみついてる、愛いヤツだ…。
ヒュウとキョウヘイがプラズマ団の相手をしていて、足元で応援してるリオ。お前は必要なのか?

ヒュウのフタチマルがガンガンシェルブレードしててキョウヘイのリオルがとどめを刺す。

そしてリオルは光を放つとルカリオに進化した。早くない?なつき進化だよね?早くない?

そそくさと逃げていくプラズマ団。そして今思い出したけど先に来ていたアーティーさんが後を追おうとしたら特徴的な髪型の男、アクロマ。



「あの人の髪型すごい…。」

「(メイちゃんもあれほどじゃないけど凄いよとか言えない…。)」

「…おや?そちらのムウマ…。」

「辞めて下さい俺の子に話しかけないでください。」



アーティーさんと討論していたアクロマさんはこちらに標的を変えるとムウマさんに話しかけてきたので俺はムウマさんを抱きしめた。



「ほぅ、彼女は強さを欲しているのが良く分かります。やはり信頼する者が居ると本来の力を発揮出来るというのでしょうか…。」

「へ…?」

「では、失礼いたします。」



何がいいたかったのか、本編やってて思ったが、アクロマさんの話は難しくて理解ができないよ…。
先に退散したヒュウとアーティー、キョウヘイ君も俺の心配をしていたけど行きたがっていたここから行ける中庭?に行かせた。メイちゃんもいるし大丈夫だって言って。

残ったのは俺とメイちゃんとリオだけになると腕の中にいるムウマさんが暴れ始めた。



「むぅっ!まぅ!!」

「あだだだっ、どうしたんだムウマさんっ!」

「…なんとなくですけど、私は分かっちゃいました。」


「へ?」

『凄い頭の人が言ってたけど、その通りみたい。』

「ムウマちゃんはナルのこと、ホントに懐いてるんですね。キョウヘイとルカリオと一緒。」

『『なんで初対面のやつは気付くのにアンタは気付かないのよ、鈍感!』だって。』

「鈍感!?確かにまだ理解してないけど…!」

「ムウマちゃん、進化したいんですよ。進化ラッシュですね」



私のフシデも進化したんです、そう可愛く笑うメイちゃん。ちょっと二つ程衝撃受けた。フシデって意外過ぎるよ…可愛けどね?強いし。

そしてムウマさん。俺の腕から抜け出て俺を睨みつけた。そっか、進化か。考えてなかったな。



「進化、する?」

『『早く察しなさいよ』だって鈍感。』

「私も見たいです、ムウマちゃんの進化系!」



周りから期待の眼差しがすごい。カバンから闇の石を取り出す際に腰のボール、コイルが揺れていた。あぁ、君もですか(笑)
ルリリの進化が火種になって進化欲がみんな湧いたらしい。
俺は闇の石をムウマさんにくっつけた。

あ、しまったな。こんな薄暗いところじゃなくてお日様の下で進化させればよかった。

暗く陽の光の通らない地下水道でもムウマさんの進化は美しかった。



「これからも頑張ってくれよな、マージさん」



ふわりとさらに優雅に、ムウマさん改めマージさんはくるりと回って見せた。



僕はみんなの声が聞こえるけど、あの変態は聞こえない。
それでちょうどいいのかもしれない。



『アイツを守るには強くなるべきよね。』

『アタシももう一個のしんか、早くしたい。』

『私ノ最終進化ハ廃人御用達デスヨ?貴方方ヨリ頼モシクナルデショウ!』

『小生は耐久が一番優秀にございます!守りはお任せを!』



ナル、アンタはすごい愛されてるね。















この後めちゃくちゃアーティーボコった

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