深紅の薔薇漆黒の蝶

□最後の時君は何を思う
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ー次の日

あの後桜咲と別れ一人家で整理した…3ヶ月後私は死ぬ

これは逃れられない運命なのだろうか

決まってることなら受け入れるしかない

だから後悔がないように学校にもいつも通り来ることにした
「おはよー」
「若葉おはよう」

一人昨日のことを考えてると友達の若葉が声をかけてきた

「草実、顔色悪いけどどうかした?」

「若葉、もし自分の命があと3ヶ月って言われたらどうする?」

「え!?…草実…何か悩み?」

草実の問いかけにキョトンとしながら若葉が答える

「んー…思いっきり楽しむ!後悔しないように!!かな?」

若葉が明るく答える

「そっか…有り難う若葉」

昼休みトイレに行こうと席を立つと廊下から若葉の話し声が聞こえてきた

「草実に…自分の命があと3ヶ月だったらどうする?って聞かれたんだよね…適当に答えちゃった…あの子最近大人しくなったけど前援交してたみたいだし、汚れてるから…死ぬんだったら早く死んでくれれば良いのに…友達面もウザいんだよね」

友達と会話している若葉を見かけ声をかけようとした…けれど、会話の内容を聞いてしまい足がすくんだ…自分は嫌われてる…初めて知った事実に胸が痛んだ

でも、私が死んでも悲しむ人なんかいないんだ…

でも…安心した…これで何も気にせず死ねる

草実は早退することにしたした

もう学校行くのやめよう

なんか…気持ち悪い…この世に私の味方なんか居ないんだろうな…父親が事故で死んじゃって、その後母親もおかしくなって毎日私を殴ったり暴れたり、昔は優しかったお母さん……

ガチャーン
母親が家電や家具をひっくり返し暴れてる
「あんたのせいで…あんたのせいであの人は死んだ…あんたが殺したのよ…人殺し!人殺し!悪魔!あんたなんかいらない!死ね!産まなければ良かった…ああああああああああああ!!」

父親が死んでからずっと母親はいつも私の顔を見ては暴れて物を破壊し奇声を発してる
私を殴ったり首を絞めたり

私は体の痣を見つからないように夏でも長袖を着て歩いている

10年前私が6歳の時公園で父親と二人で遊んでいてその公園に車が突っ込んできた。
父は私を庇うようにして亡くなった。

父は優しい人だった。

「草実…思いやりを持ちなさい。人に優しくしていれば困ったとき助けてくれる。人を傷つけたり困らせてはいけないよ。」
人に優しくしなさい父の口癖だった。
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