sakura
□sin.7
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「巻物回収の任務!?」
デイダラは思わず聞き返した。
「ああ、だからこの任務で忍術は必要ないだろう。」
どうやらイタチはリーダーの指示でこの世界にとばされてきたようだ。
「ん?でもなんだって、この万事屋にいるんだ?さっさと任務終わらせて帰りゃいいじゃねぇか。あ、もしや巻物の場所がわかんねぇのとかか?」
「いや、巻物の場所はわかっているが、少し厄介でな。こちらの世界と俺たちのいた世界がつながっている間に、その巻物を手に入れ戻らなくてはいけないのだ。」
なんか難しいな。
ほんとに戻れんのか?
するとイタチの横で桂から貰った卵かけご飯を頬張ってた神楽がデイダラを指さした。
「つまり、おまえはイタチ兄と一緒にいれば元の世界に戻れるということネ!!だからここにいるといいネ!!」
「おまえ...」
こんな時間にいきなり押しかけたのに、歓迎してくれる万事屋に目頭が熱くなった。
「銀さん、神楽!元の世界に戻れるまで世話になるぜ!!うん!!」
「その姿じゃ過ごしづらいだろ。奥に着替えおいてあっから着替えてこい。」
銀時はそうなることがわかっていたのか、奥の部屋を指した。
「おい、酢昆布はどうしたアルカ?」
奥の部屋に向かおうとしていたデイダラの目の前に神楽が立ちはだかった。
「すこんぶ?」
「っ!!この万事屋”神楽様”に何の貢物もせず、ここの敷地を跨げると思ってるアルカ!!」
「いやいや、敷地ていうかもう玄関とリビング足ふみいれてるからな!!」
「この押し入れ跨ぐなら、酢昆布1年分頂戴するヨロシ!!」
「押し入れ跨ぐってなんだよ!きいたことねぇぞ!うん!」
「神楽、酢昆布は前たくさん買っただろ。」
銀時は面倒くさそうになだめた。
「あんなのもう全部食べちゃったアル。」
「あ、そういやイタチ。聞きてぇことがあるんだが。」
「なんだ?」
「さっき言ってた”こっちとあっちの世界がつながったとき”ってのは、どうやってわかるんだ?」
「2つの世界がつながっている間は少しだけチャクラを練ることができる。つまり、今は俺もお前も互いのチャクラを感じることはないが、世界がつながっている間はチャクラの流れを感じることができる。」
「なるほど。チャクラの流れを感じている間に巻物を回収すりゃいいってことか!うん!」
こうしてデイダラは元の世界に戻れるまで、イタチと万事屋に居候させてもらうことになったのだった。