sakura

□sin.4
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「つまりデイダラ、お前がいた世界とここは別ってことか。なるほどな...」

「まだ可能性にすぎねぇがな。」



来た道を戻ることにしたデイダラは途中で偶然にも桂に再び会うことができてホッとしていた。

状況を話すと桂は少し考えこう言った。



「俺のところへ来るか、と言いたいところだが生憎俺はお尋ね者でな。巻き込まれるかもしれん。」

「へぇ、あんた何やったんだ?そんな悪そうなやつには見えねぇが、うん。」



「まぁ、ちょっと昔な...」



言えねぇことなのかもな。昼も追われてたみてぇだし...


デイダラが話題を変えようか考えていたとき、桂は言った。



「一時期は”爆弾魔”なんて言われていた時期もあった。」



「はあ?」


「まぁ、少し前の話だ。今は平穏に攘夷活動をしている。」


「...ちょっとまて...今さらっとすごいこと言ったな!!爆弾か!!やってたのか!?うん!?」


「あ、ああ。だがそんn「はははっ!!!この世界にもなかなか芸術的な奴がいたとはな!!!うん!!!」


デイダラは”爆弾”という単語を聞いた瞬間テンションが急上昇し、とても楽しそうに言った。

桂はそれに少しビビったが話を戻した。



「とりあえずだ、俺の知り合いに万事屋を営んでいるやつがいる。」


「よろずや...?」

「いわゆる”なんでも屋”ってやつだ。まぁ心配するな。何かと頼りになる。」


そういって桂は一軒の家の前で立ち止まった。



「うん?ここがその万事屋ってとこか?」

「ああ、奴は2階だな。」



2階...

と、外階段の方へ行こうとしたとき目の前のドアが吹っ飛んできた。



「ひいぃぃぃ!!」


するとそこから悲鳴を上げた男とそれを追いかけるネコミミ姿の女?がすごい勢いで出てきた。



「オトコノクセニ、ナサケナイコエダシテンジャネーヨ!!」


「!!??」


カタコトで喋りながらネコミミ女はずっと男の顔を殴っている。



「(こえぇ...うん)」



女のネコミミ姿はかわいいと、以前飛段と話したことがあったが、デイダラは少し後ずさったのだった。





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