sakura
□sin.3
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「今回は失敗だったみてぇだな、デイダラ...」
デイダラの新作の爆発だったがサソリは元いたところから数メートル飛ばされただけで済んだ。
しかし爆発させた張本人がいない。
「デイダラのチャクラを感じねぇ」
まさかさっきの爆発で...いや...
デイダラはあのくらい大丈夫だと思うが...
「チッ...仕方ねぇ」
サソリは少し考えると周囲のチャクラに気を配
りながら歩き始めた。
その頃デイダラはサソリを探すため歩き回っていたが、もう太陽は沈みかけていて辺りは薄暗い。
「だめだ、全く見つけられる気がしねぇ」
遠くのほうから賑やかな声が聞こえるあたり先ほどいた所から随分と離れてしまったようだ。
もう動けねぇ、精神的にもつれぇし...
体力も限界に近づいてきたので、少し先にある川原で休むことにした。
空を見上げると星が光りだしている。
デイダラは柄にもなく不安になっていた。
忍術はもう使えなくなってしまうのか、
ここは自分がいた世界とは別物なのか、
元いた世界に戻れるのか、
元いた場所か...
ふと、そう遠くない日の仲間の会話を思い出した。
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『遅かったな』
『こいつが途中で勝手にどっか行きやがったせいでな』
『ああ!?角都!!おめーの方がいなくなったんだろが!』
『俺は換金所に寄ると出発前に言ったはずだが』
『出発前って...覚えてねぇよ!ったく何で毎度毎度寄るんだよ!金より大切なものがあんだろが!!』
『良いこと言ってるように聞こえるんですが、どうせジャシンとかなんとか言うんでしょう、くだらない...』
『おまっ!!神への冒涜だぞ!!!』
『飛段、迷子になったときは下手に動き回らない、常識ですよ』
『オレは迷子じゃねぇ!!!』
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「あ、」
デイダラは最初いた場所に戻ることにした。●●