sakura

□sin.2
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「嘘だろ...チャクラが練れねぇ」




いきなり静かになった目の前の金髪の男に桂は首を傾げた。


「おい、どうした?」

「どうしたもこうしたもねぇ!!オイラの!!オイラの芸術が!!!...ぁああ!?よく見たら口もねぇ!!!どうしよう!!!」

「はあ?口ならお前の顔にちゃんとついてるだろう。現に俺たちと会話をしているではないか、なあエリザベス」


”ええ、桂さん”


「ちげぇ!!ここに!!手に口がねぇんだよ!!なんでねぇんだ!!うん!?」


「ちょっと落ち着け」

「これが落ち着いていられっか!!チャクラねぇし、オイラの芸術作品を作る口(手段)も失ったんだ!!!...作品?まさかあの爆発の時か?...くそっ」


こいつは何を言っているのだろうか。聞きなれない単語が出てきたが、こいつの様子からしてふざけているようにはあまり見えない。



「...とりあえず警察に行かせたほうがいいな。エリザベス、こいつを...あっ!!すいませーん!!」


突然、桂は向かいのベンチで寝転がっているアイマスクをした黒服の男に声をかけた。



”桂さん!まずいですよ!”


「(なーに、大丈夫だ。今の俺たちはただのキャバの客引きだぞ)」


するとアイマスクの男が寝転がったまま反応した。



「...なんでィ、うるせぇな。公務執行妨害で逮捕しまさァ」


「えっ、いきなり逮捕!?つーかこいつ何の仕事してんだ、うん。」



「ああ、あの〜、この人大切なものをなくしてしまったみたいなんで助けてやってください。」


男は伸びをしながらマスクをとった。


「...ふあぁぁ...ちょっと今取り込み中で忙しいんでさァ。そういう面倒事は...じゃねぇや、そういうことはフォローの男、フォロ方十四フォローに言ってくだ.....ん?」


「いや確かに面倒事かもしんねぇけど、お前は一体何に取り込んでんだ!!睡魔に取り込まれてるの間違いだろ!!」


しかしデイダラは二人の間に走る緊張感を感じ取りこれ以上ツッコむのをやめた。




「ほぉ、自ら真選組一番隊隊長、沖田総悟の前に姿をあらわすたぁいい度胸でさァ、桂!!」

「な、なぜばれた!!そ、そうか!!...エリザベス!!なぜボールから出てきたんだ!!あれほど勝手にモン●ターボールから出てくるなと言ったのに!!くそっ!!」


「今日こそお縄についてもらうぜ!!!」


”逃げるのが先ですよ、桂さん”

「ああ!そうだな!逃げるぞエリザベス!!」


人のせいにすんなよ...。

どうやらこいつらは敵同士ってかんじだな、うん。



逃げ出す桂にバズーカを向ける沖田。



「あばよ、桂!!!」



ズガアァァァァァン

「「うああぁぁぁぁぁぁ!!」」









「ゲホッゲホッ...何なんだ...」


煙が晴れて視界がはっきりと見えてきたころにはもう桂たちと沖田はいなかった。


「オイラ...これからどうすんだ」


とりあえずチャクラ練れねえとなると忍術は無理だからな...とりあえず旦那探すか。





デイダラは不安でいっぱいなった。





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