黒子ノ夢
□居眠り注意報※
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ある晴れた日のこと、帝光中学の保健室。
湊はいつものように授業をサボり保健室のベッドで眠りこけていた、この日保健医は会議の為他校へ行っていた。
何故入れたかというと、ヘアピンを使い器用に開けて入ったのだ。
すやすやと深い眠りに入った湊は、保健室に人が来たことに気が付かなかった。
「失礼しまーす、先生バンソーコ下さいっス」
鍵をかけ忘れてしまったそこに入ってきた黄瀬涼太、指を切ってしまったらしく心配した女子に促されて保健室までやってきた。
「あっれ、居ないんっスかー?」
『…………ん……』
「先生?」
人の気配がし、ベッドを隠していたカーテンをあけたそこには身体を丸めて眠る湊の姿があった。
黄瀬がカーテンをあけたことにも気付かず、そのまますやすやと寝息をたてる。
「あっれ、湊っち?熟睡してるっスね」
顔を確認する為に横を向き眠る湊へと覆い被さり至近距離で覗いてみる、近くで見れば男とは思えぬ長い睫毛と白い肌。
眠る為に緩めたネクタイと、シャツの間からは鎖骨がチラチラと見える。
誰も居ない保健室に二人きり、目の前は据え膳とも言える湊の姿。
ごくりと生唾を呑み込んだ時、寝返りをうち仰向けになった湊と顔が一気に近付く。
「…っ、湊っちが悪いんスからね!そんな無防備に寝てるから、俺が教えてやんないと…」
眠ったままの湊を起こさないようにと、ゆっくり唇を近付ける…
「センセー、つめ切り……」
「うわぁっ?!」
「あぁ?黄瀬、そんなとこで何して…、湊…?」
「いやっ、あっ、まっ、まだ何もしてないっスからね!」
「まだってことは何かするつもりだったんだな」