黒子ノ夢
□僕とあの子とおっぱいと
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「やっぱ巨乳だろ!」
「でかいのだけが良いわけねーじゃん!形だろ!」
「黒子はどうなんだよ?」
おっぱい談義の矛先は黒子君に飛んでいきました、普段から口数少ない彼にそんな興味があるのかどうかも分かりません。
広げてある雑誌にはグラマーな大人な女性が載っているようです、しかし黒子君が、気になるのは別の人物…
ちらりと見つめる先に居たのは、気になって聞く耳をたてていた悠哉君でした。
何気に悠哉君の胸元をじーっと見つめる黒子君、いつも触れているその薄っぺらいまな板を思い出して答えを出しました。
『ボクは貧乳派です』
そうでしょうそうでしょう、視線の意味に耐えられなくなった悠哉君は視線をそらしてしまいました。
その日の放課後……
悠哉君は黒子君と口をきいてくれませんでした、普段から口数少ない悠哉君ですが更に大人しくなってしまいました。
『怒ってます?』
『…………』
『ボクはそのまな板好きですよ』
『まなっ…!……僕は、女の子みたいに…なれないし』
『知ってます、でも君が良いんです』
みるみるうちに真っ赤に染まる悠哉君の頬に、ちゅっと軽く口づけて微笑む黒子君。
女の子じゃなくても、おっぱいがなくても、やっぱりボクは君が良い。
大好きだよ、って囁いて。