鬼灯ノ夢
□呪縛※
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(どうして…、何故こうなった…)
「また
お逢い
出来ました、ねぇ」
(何で…こん、な)
「逃がしま
せんよ」
魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔魔
『……っうぁ!!…ぐっ…ぅ』
森の中を逃げ回るがあちらこちらに貼られた札が結界の役目を果たし道を奪われる、追いかけて来る青年との距離を図りながら走り続けると小さなの洞窟が目の前に現れた。
不自然に現れた洞窟が、罠だと気付いた時には遅く中から札が飛び出し身体に巻き付いては洞窟の中へと引きずり込まれる。
「やっと
捕まえました」
『……ぐ…ぅ…』
最奥まで引きずられ、札に手脚を縛られ口にも札が貼られている為話す事が出来ない。
もう二度と会う事は無いと思っていた相手に再会し、まさか捕らえられれなど夢にも思わなかったが…現にこの男は愉しそうな笑みを浮かべ湊を見つめる。
逃げようともがけばもがく程、札の締め付けが強くなった。