鬼灯ノ夢

□獣卜青年〜其ノ後〜
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現世を後にした湊は天国へと戻っていた、一直線に向かったのは極楽満月。

白澤に処方してもらったホモサピエンス擬態薬(仮)の眠気のせいでえらい目にあったと文句を言う為だ。






『おい白豚』



「湊!おかえ…ぶふぉおっ?!」



『藪が』






帰るなりいきなりの火踵落としが白澤の脳天にクリティカルヒット、地面にめり込む形となった。

いきなりの事で何の受け身も取れず、ただ地面でぴくぴくと動く。

薬売りから受けた羞恥のやつ当りを込めての一撃に、しばらく起き上がる事が出来ない。


(ちっ…また思い出した)


記憶に鮮明に蘇る薬売りと交わした口付け、顔に熱が集中する事を抑えられない。





「ぶはっ!湊なにす…っ。何その顔」



『え、なに』



 
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