鬼灯ノ夢
□出逢い編・天邪鬼
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天邪鬼、人の心を読み悪戯を仕掛ける。
それは子供のするような悪さから人殺しまで様々だ、悪鬼と畏れられたそれらは天災を呼ぶといわれ忌み嫌われた。
どこに行っても、何をしても嫌われる。
気まぐれにした人助けでさえ、原因は悪鬼のせいだと罵られ祓われる。
この現世に、悪鬼は多すぎた。
此処に一風変わった一人の幼き天邪鬼の姿があった、面倒くさがりで何に対しても無気力。
どこに居ても嫌われる、天邪鬼と言われる自分自身にほとほと疲れてしまったのだ。
悪戯を仕掛ける暇があれば寝ていたい、仲間内からも不信がられる程のその態度に追放されてしまったのだ。