鬼灯ノ夢
□出逢い編・天邪鬼
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『…………疲れた』
終わる事のない生を持て余したある日、集団で逃亡する亡者に遭遇してしまった。
「おっ、鬼だ!!」
「挟み撃ちにする気か…!!」
「ちくしょーっ!!」
『は?…なに…』
捕まってはたまるかと、集団で襲いかかってくる亡者。
何故勘違いして襲われなければならないのか
何故天邪鬼というだけで忌み嫌われなければならないのか
『…もう、限界だ…』
向かってくる亡者を一瞬で薙ぎ倒し山を作った、その頂上にドカッと座り息を吐き出した。
これからどうしようかと、魂の抜けたような暗い瞳で考えていたそこに…亡者を追い掛けていたであろう鬼がやってきた。