桜と鈴蘭
□第二話
1ページ/7ページ
「あんまり変わんないな......ここの街は........」
私は少し高い丘に登っていた。
あれから数年........私は色んな修業をしてきた。
あの時は自分の力が無かったからあんな事態を
招いてしまった。でも、今は違う。
「お嬢。此処に居ましたか。」
「そろそろ学校のお時間です。」
後ろから聞こえてきた声にうなすぎ、踵を返し
た。
「じゃぁ、行こう........浮世絵中へ........」
私がそう言うと二人は頭を下げた。
「了解(です。)鈴音様............」