ラブライブ!Boyz&Girls School
□#15:最高のライブ
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穂乃果は早速、同じクラスのヒデコとフミコとミカに今朝の事を話伝えた。
ヒデコ「良かったじゃん!穂乃果!」
フミコ「クラスのみんなも話していたよ!」
紘汰「本当か!?やっぱすげぇな!穂乃果達は!」
すでに紘汰達のクラスだけではなく、各学年が噂となって広がっていた。歓喜のあまりに犬の真似をする穂乃果はミカに甘えてなでなでしてもらった。
ヒデコ「でも、もしラブライブに出場出来たら私たちはμ'sのファーストライブを見た事になるんだよね!」
フミコ「感慨深いね〜!」
ヒデコとフミコがそう話していると、穂乃果と紘汰の後ろから絵里と士が声を掛けてきた。
絵里「穂乃果、紘汰、おはよう」
士「よぉっ」
穂乃果「あっ、絵里ちゃんに士くん!おはよ〜!」
紘汰「オッス!」
穂乃果と紘汰は普通に絵里と士に挨拶すると、ヒデコ達は驚いた表情へと変わった。
ミカ「ちょっと、穂乃果に紘汰!先輩だよ!それも、生徒会の二人に!」
穂乃果「大丈夫!先輩後輩は止めようって話になったんだ!」
ミカ「スゴい!芸能人みたい!」
紘汰「芸能人じゃないと思うぞ。それ」
それから教室に着いた穂乃果と紘汰は今度はヒデコ達にお願いを伝えた。それは、色紙にサインを書いてほしい事であった。
フミコ「これから有名としてなるんだから、記念に書いてよ」
ミカ「さっき、園田さんにも書いてもらったんだけど…」
穂乃果・紘汰「えっ?何処に?」
穂乃果と紘汰は真っ白な筈の色紙に海未のサインが書かれてあるのを探すと、隅っこに「園田海未」と小さくフルネームで書かれてあった。
穂乃果「小っさっ!!」
紘汰「落とし物無くさないためのサインじゃねぇぞ海未!」
海未「仕方ないでしょ!これが限界だったのですから…」
フミコ「弦太朗のは思いきってはみ出るほど書いちゃったんだって…」
ミカ「だから、穂乃果と紘汰も大きく書いてね!」
穂乃果「分かった!」
穂乃果と紘汰は早速色紙にサインを書いたが、両方とも文字のバランスがバラバラで、特に穂乃果は最後の文字は小さくなってしまった。
穂乃果「ごめん、入りきらなかった」
紘汰「でかすぎちまった…」
ヒデコ「ホントあんた達極端よね…」
穂乃果「エヘヘ……あれ?そういえばことりちゃんは?」
弦太朗「あれ?さっきまで教室に居たんだけどな…」
その頃、ことりは廊下の方で1枚の封筒を見ながらため息を吐いていた。それを見ていた晴人はことりに問いかけた。
晴人「ことりちゃん?」
ことり「えっ?は、晴人くん…」
晴人「どうしたの?早く教室に戻らないとホームルーム始まるよ」
ことり「うん、今行こうと思っていたの。ありがとう」
ことりはそう言うと教室の方へと向かったが、晴人はことりの表情を見て何か思い悩んでいると判断していた。