ラブライブ!Boyz&Girls School

□#9:センターは誰だ?
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翌日の放課後、希と翔太郎と士は部活動紹介の為のビデオ撮影したものを穂乃果達と紘汰達に見せた。

希『スクールアイドルと言っても、時間外に授業を受けたり、早退したりなどプロのアイドルのようにはいかない。そのため…こうなってしまう事も』

ナレーションの希が解説と共にビデオ撮影した映像を流す。映像には、授業中にうたた寝をしていた穂乃果の姿があった。

希『昼食を食べて……再び熟睡。そして、先生に見つかる』

映像には、昼食を食べて授業中に熟睡し、先生に見つかり机ごとひっくり返る穂乃果の姿があった。

希『これがアイドルとはいえまだ弱冠16歳。高坂穂乃果のありのままの姿である』

穂乃果「ありのまま過ぎるよ!ていうか、いつの間に撮ったの?」

紘汰「お前が完全に気付かないずっと前じゃないか?」

凛「上手く撮れてたよ、ことり先輩♪」

ことり「ありがとう。こっそり撮るのドキドキしちゃった♪」

晴人「えっ、あれ撮ったのことりちゃんなの!?」

穂乃果「えー!ことりちゃんが!酷いよ〜!」

海未「普段だらけているからそうなるんです。これからはもう少し…」

弦太朗「さすが海未だな!真面目に弓道の練習しているぜ!」

海未「えっ?」

ビデオカメラの映像には海未が弓道の練習をしていた。

穂乃果「これは……」

ことり「可愛く見える笑顔の練習?」

海未「ちょっ!プライバシーの侵害です!!」

海未は咄嗟にビデオカメラの電源を切り、穂乃果達と紘汰達に見せないようにした。

穂乃果「よし!こうなったら〜、ことりちゃんのプライバシーも……ってあれ?何だろうこれ?」

紘汰「ん?メイド服か?」

穂乃果と紘汰はことりのカバンを見ていて中に入ってあったメイド服を着たことりの写真を見つけると、ことりは咄嗟にカバンのチャックを閉めて2、3歩後ろへと下がった。ことりからは何でもないと言い張った。

希「完成したら、各部にチェックをしてもらうつもりだから、問題があったらその時に…」

穂乃果「でも、その間に生徒会長に見られたらどうすれば…?」

希「まあそこは頑張ってもらうとして…」

穂乃果「えー!希先輩なんとかしてくれないんですか?」

士「甘いな。いくら希がお前達の味方だという存在だからって、そう簡単にいける話じゃない」

希「士っちの言う通りや。ウチがやる事は誰かを支えてあげる事だけやから」

穂乃果「支えてあげる?」

紘汰「どういう事だよ?」

希「まあ、ウチの話はいいんや。さて、次は……」

すると、部室のドアから開けて入ってきたのは息があがった状態のにこの姿であった。

穂乃果「あっ、にこ先輩」

翔太郎「何つう顔してんだよ、お前…」

にこ「しゅ、取材が来るって本当?」

ことり「もう来てますよ。ほら」

にこ「ふぅ……。にっこにっこに〜♪みんなの元気のにっこにっこに〜の矢澤にこです!えーと、好きな食べ物は…」

希「ごめん、そういうのいらないわ」

翔太郎「誰もお前の自己紹介なんかいらないんだよ!」

凛「部活動の素顔について迫るっていう感じにしたいんだって!」

にこ「素顔?…ああ、OK!そっちのパターンね。ちょっと待ってね〜」

すると、にこは急にしゃがみこむと髪を結んだ桃色のリボンを程いて髪を伸ばした。

にこ「いつも、いつもはこんな感じにしているんです。アイドルの時のにこはもう一人の私。髪をキュッと止めている時にスイッチが入る感じで…。あっ、そうです。普段は自分の事をにこなんて呼ばないんです」

にこの長いスピーチのような口調は誰一人として聞いてはいなかった。

にこ「誰一人いないの?嘘ー!?」
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