ラブライブ!Boyz&Girls School

□#1:叶え!私たちの夢―
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昼休み、穂乃果は幸せそうにパンを食べていた。その理由は、ことりから話を聞いて学校の廃校は3年後であり、今居る生徒が全員卒業するまでは存続するという。

穂乃果「よかった〜!いや〜、今日もパンが旨い!(モグッ!)」

海未「太りますよ」

ことり「でも、正式に決まったら次からは1年生が入って来なくなって、来年は2年生と3年生だけ…」

海未「今の1年生はずっと後輩がいなくなる事になるのですね…」

穂乃果「そっか…」

紘汰「はぁ…ったく、どうすりゃいいんだよ!なあ晴人、お前も聞いているんなら考えろよ〜」

4人の後ろで静かにドーナツのプレーンシュガーを食べているのは、紘汰達と同じクラスメイトの操真晴人だった。

晴人「考えたってしょうがないと思うけど、俺は。だけど、何処かに希望が残っていたらそれを助けないとダメだ」

紘汰「…晴人はたまにいいこと言うけど、たまに意味分かんないことを言うんだよな〜」

絵里「ねぇ、ちょっといい?」

「「「は、はい!」」」

穂乃果「誰?」

海未「生徒会長ですよ」

穂乃果達の前に現れたのは、生徒会の会長の絢瀬絵里と副会長の東條 希であった。

絵里「南さん。あなた、理事長の娘よね?」

ことり「はい」

絵里「理事長、何か言ってなかった?」

ことり「いいえ、私も今日初めて知ったので…」

絵里「そう。ありがとう」

希「ほな♪」

穂乃果「ま、待って下さい!本当に学校が無くなっちゃうんですか?」

絵里「あなた達が気にすることじゃないわ」

絵里はそう言うと、穂乃果達の場から去っていった。

希「そういえばエリチ、士っち何処に行ったんやろうね?」

絵里「門矢君ならどうせまた無断で写真を撮っているでしょう。今日という今日は注意しないと」

希「そうやね」

その頃、学校の花壇や校舎をマゼンダ色のトイカメラで撮る青年、門矢 士は向こうから声がして振り返る。

女子1「ちょっと、あなた!」

士「ん?」

女子1「何よこの写真!」

女子2「この写真も私がブサイクに見えるじゃない!」

男子1「俺だってこんな写真!」

男子2「俺もだ!お金払って写真貰ったら何ですかこれ!?」

士「はぁ…、またダメか…」

女子1「ちょっと!こんな写真撮ってそんな一言?ふざけないでよ!!」

男子1「だいたいお前、生徒会の一人なんだろう?だったらなんで写真なんか撮っているだよ?」

士「上手く撮れないからさ。俺はガキの頃から色々な場所に行って色々な写真を撮った。だが、どれも俺の居場所はなかった」

男子2「なんスッか?居場所って…」

すると、向こう側から希と絵里の姿があった。

希「士っち、見〜つけた♪」

絵里「門矢君、覚悟しなさい!笑いのツボ!」

絵里は士の目元を手で隠すと絵里の姿がないと思ったら、士の背後に隠れて親指で士の首元を押し付けると、士は突然笑いだした。

士「アハハハッ!アハハハッ!!絵里、てめぇ!!」

女子2「さすが生徒会長…」

絵里「悪いわね、あなた達。ウチのバカ庶務が酷いイタズラをして…」

男子2「い、いや。もういいです!」

男子1「みんな、行こうぜ!」

男子生徒と女子生徒はそのまま士が撮った写真を持ってその場から去っていった。
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