ラブライブ!Boyz&Girls School
□#1:叶え!私たちの夢―
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2007年、東京の千代田区にある国立音ノ木坂学院は長年女子校として経歴を納めていたが、男子生徒の入学希望者を集めて女子校から男女校へと変わった。それから3年後の2010年、音ノ木坂学院に突如知らされた悲報。それは…音ノ木坂学院『廃校』であった。
穂乃果「う、ウソ…!」
ことり「廃校って…」
海未「つまり、学校が無くなるということですね!?」
紘汰「えぇーーーーー!!?」
穂乃果「あっ…」
海未「ほ、穂乃果?」
ことり「穂乃果ちゃん?」
紘汰「だ、大丈夫か?穂乃果!」
穂乃果「私の…私の輝かしい学校生活が…」
驚愕の事実を知った2年生の高坂穂乃果はその場で失神すると、近くにいた同級生の園田海未、南ことり、葛葉紘汰が支える。それから数分後、目を覚ました穂乃果はいつの間にか保健室にいた。
穂乃果「夢!?」
紘汰「おっ、気がついたか穂乃果」
穂乃果「紘くん。そっか、私夢見ていたんだ!」
紘汰「え?何の話だよ」
穂乃果「いや〜、夢でよかった!」
紘汰「夢って、まさか穂乃果…」
保健室から出ていった穂乃果はスキップしながら廊下にいる生徒達に挨拶をする。
穂乃果「ヒデコ、フミコ、ミカ、おっはよ〜!」
紘汰「オッスみんな、って待てよ穂乃果!」
クラスメイトのヒデコ、フミコ、ミカに挨拶する穂乃果を見た3人は不安そうな顔をする。
ヒデコ「ついにおかしくなっちゃったのかな?」
フミコ「穂乃果ちゃん、元気いっぱいなのはいいけど…」
ミカ「なんか勘違いしているよね…」
紘汰「お、おい穂乃果!なんか変に勘違いしているみたいだぞ」
穂乃果「そりゃそうだよ紘くん。いきなり学校が無くなるなんて、いくら何でも早すぎるから…って、うわぁー!?」
紘汰「やっぱコイツ勘違いしていた…」
再び不幸な顔になった穂乃果は自分のクラスに戻って席に座る。
ことり「穂乃果ちゃん、大丈夫?」
穂乃果「うん…。学校が無くなる…学校が無くなる…」
紘汰「アイツ完全に不吉になっているな…」
ことり「穂乃果ちゃん、すごく落ち込んでる。そんなに学校が好きだったなんて…」
海未「違います。あれは多分勘違いしているみたいです」
ことり「勘違い?」
穂乃果「どうしよう〜!全然勉強してないよ〜!!」
ことり「え?」
紘汰「今日テストは無いはずなんだけど…」
穂乃果「違うよ!別の高校通うための勉強をしてない事だよ!受験勉強とか編入試験とか〜!」
海未「やはり…」
ことり「穂乃果ちゃん、少し落ち着いて…」
穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんはいいよ!そこそこ成績は良いし!私と紘くんなんか…」
紘汰「俺も入んのかよ!?」
海未「だから落ち着きなさい!私たちが卒業するまでは学院は無くなりません!」
穂乃果「え?」