ラブライブ!サンシャイン!!ー18人の軌跡ー

□#4:ファーストステップ
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それは今から遡ること数時間前、場所は浦の星女学院からだった。千歌達3人は何故か理事長室である人物と対面中であった。

千歌「えっと、あなたが理事長…なんですか?」

鞠莉「YES!でもあまり気にせず、気軽にマリーって呼んで欲しいの!」

千歌達の前で異様なテンションで出迎えてきたのは浦の星女学院三年生の小原鞠莉という方だったが、今現在では新理事長として千歌達に紅茶を振舞っている事となっている。

千歌「あのう、新理事長…」

鞠莉「マリーだよ!」

千歌「マ、マリー…」

千歌は鞠莉の名前を呼ぶ。鞠莉の生まれはアメリカで話し方でも外来語となるとイントネーションが違うこととなる。すると、曜は鞠莉が着ている服を指差していた。

曜「その制服は?」

鞠莉「どこか変かな?三年生のリボン、ちゃんと用意したつもりだけど…」

梨子「理事長ですよね?」

梨子は鞠莉が理事長でありながら三年生の生徒である立場に違和感を感じるが、鞠莉はそれを断固否定するような感じで千歌達に向かって指を指す。

鞠莉「しかーし!この学校の三年生、生徒兼理事長。カレー牛丼みたいなものね」

梨子「例えがよく分からない…」

鞠莉「分からないの?」

ダイヤ「分からないに決まってます!」

理事長室から入って来たのは生徒会長のダイヤと男子校生徒会長の蓮だった。

千歌「生徒会長?」

曜「なんで男子校の生徒会長さんも?」

蓮「裏女に新理事長が入って来たって聞いてな、まさかお前だったなんてな鞠莉!」

鞠莉「あー!ダイヤに蓮くん!久しぶり!随分大きくなって!」

ダイヤ「触らないで頂けます?」

蓮「右に同じだ」

幼馴染みであるダイヤと蓮に再会した鞠莉は嬉しさに2人を抱きつくがダイヤと蓮は離れるように言うと、鞠莉はダイヤの胸を普通に触り始めた。

鞠莉「胸は相変わらずね・・」

ダイヤ「や、やかましい!…ですわ」

鞠莉「It's joke」

ダイヤ「全く!一年の時にいなくなったと思ったらこんな時に戻ってくるなんて、一体どういうつもりですの?」

蓮「しかも、お前が新理事長として帰ってくるなんて、どういう風の吹きまわしだ?」

鞠莉「シャイニー!!」

ダイヤと蓮は鞠莉に裏女に帰ってきた理由を聞こうとすると、鞠莉は理事長室の窓を開けて光差し込む太陽に向かって叫び出した。

蓮「人の話を聞かない癖は相変わらずのようだな、金髪女…!」

鞠莉「It's joke」

蓮は人の話を聞いていない鞠莉の首元のネクタイを掴んで苛立ちを見せると、鞠莉は笑顔でジョークだと言う。

ダイヤ「…とにかく高校三年生が理事長なんて冗談にもほどがありますわ」

鞠莉「そっちはジョークじゃないけどね」

ダイヤ「はっ!?」

鞠莉がダイヤ達に見せ出したのは理事長許可書と書かれた紙であった。

鞠莉「私のホーム、小原家のこの学校への寄付は相当な額なの」

ダイヤ「嘘っ!?

千歌「なんで?」

驚愕する千歌とダイヤに鞠莉は微笑んで話を続ける。

鞠莉「実はこの浦の星にスクールアイドルが誕生したっという噂を聞いてね」

蓮「それで新理事長になったっていうのか?有りえねぇだろ!」

ダイヤ「全くですわ!非常識です」

鞠莉「マリーはダイヤに邪魔されちゃ可哀想なあなた達の応援をしに来たのです!」

曜「本当ですか!?」

鞠莉「YES!このマリーが来たからには心配ありません!デビューライブはアキバドゥーム用意してみたわ!」

鞠莉は手元からノートパソコンを取り出して千歌達にアキバドームの映像を見せる。

曜「えっ!?そ、そんな!

梨子「いきなり!?無理よそんなの!」

千歌「き、奇跡だよ!!」

鞠莉「It's joke!!」

千歌「ジョークの為にわざわざそんなもの用意しないでください…」

鞠莉のジョークにまんまと引っかかった千歌は落ち込むが、それでも鞠莉は千歌達のファーストライブしてもらう場所を用意していた。それは…
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