ラブライブ!サンシャイン!!ー18人の軌跡ー

□#3:その手は誰を守れる手か
2ページ/9ページ

翌日、十千万で千歌と一緒に学校へ行こうとしていた曜は待っていた千歌と会い、昨日の事について話した。

曜「じゃあ、梨子ちゃんもスクールアイドルやるって事になったの?」

千歌「そうなの!いや〜、やっぱり誘って良かったよ!」

梨子「いや、千歌ちゃんが仕方なく言っていたから、私も仕方なく…」

曜「それでも、仲間が増えるってことは嬉しい事だよ!よろしくね、梨子ちゃん!」

梨子「う、うん!よろしくね、曜ちゃん!」

仲間が一人増えた事を喜ぶ曜は梨子に手を差し出すと、梨子も手を出して握手する。
すると、千歌達の後ろから翔が何も言わずにその場から去ろうとする。

千歌「あっ、翔ちゃん!見てみて!梨子ちゃんもスクールアイドル入ってくれたよ!」

翔「…だからなんだ」

千歌「えっ?」

翔「悪いが、俺はお前らと構っている暇はないんだ。あと、俺は翔ちゃんじゃないって言ってるだろ…」

翔は千歌に対して険悪な態度をとると、学校行きのバス停まで向かって行った。

千歌「翔ちゃん…」

曜「翔くん、相変わらず千歌ちゃんに冷たいね…」

梨子「翔くんって、千歌と一緒に住んでいる人なんだよね?」

千歌「うん。翔ちゃんのお母さんが十千万で働く条件として住む事になったの」

梨子は翔について少し気になって千歌達に色々と聞いていると、千歌は先程の翔の様子がどうも気になるようであった。

千歌「やっぱり気になるなぁ〜。翔ちゃん、前はあんな怖い感じじゃなかったのに…」

梨子「前は?」

千歌「うん。何年か前に親戚の家に遊びに来た翔ちゃんが私の家にも遊びに来たの。大地くんと悠人くんにもね」

千歌の話によると、10年前に親戚の家に遊びに来た翔はそこで千歌達と出会い仲良くなったが、10年も会わない内に翔の様子が別人のように変わっていたのがはっきりと分かっていた。そんな千歌に曜はある提案を出した。

曜「じゃあ、探ってみる?」

梨子「探る!?」

曜「うん。実際に近づいて、それで翔くんの様子を探るの」

千歌「それいいかも!」

梨子「えぇ!?早速採用しちゃった!」

千歌「そうと決まれば、追跡だぁ〜!」

梨子「ちょっ、ちょっと待ってよ〜!」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ