ラブライブ!サンシャイン!!ー18人の軌跡ー
□#2:転校生を捕まえろ!
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内浦男子高等学校。浦の星女学院の隣にある男子校。女子生徒は入門禁止となり、浦の星も男子生徒の入門禁止となっている。そんな男子校の教室で3人の机を一つのグループとして作って昼食を食べているのは翔、大地、悠人であった。
大地「しっかしすげぇよな。あの千歌ちゃんが東京で有名なスクールアイドルをやろうだなんて!」
悠人「そんなに有名なのか?」
大地「ああ!YouTubeでも『絶大な人気を誇るスクールアイドル現る!』ってタイトルが出てたんだぜ!」
悠人「そうか…翔は何か知らないのか?」
大地と悠人は千歌が始めたスクールアイドルについて話していると、翔は黙々と弁当を食べて完食すると弁当箱を片付けて悠人に話す。
翔「別に俺はスクールアイドルなんて興味ねぇよ。ただ、大体の女子校はスクールアイドルやっていたのは耳にしている…」
大地「じゃあ、千歌ちゃんがスクールアイドル始めたのは流石に興味持っただろ?」
翔「興味ねぇって!アイツが何やろうが、俺には関係ねぇ!てか、アイツの話するのは止めろ!」
大地「わ、分かった分かった!そんなに怒んなって!」
大地がスクールアイドルと千歌の話をすると、翔は大地に向かって怒り出す。よほど千歌の事を嫌っているらしい。
悠人「ん?あれ、何だろう?」
悠人は一瞬学校の真下を眺めると、そこには浦の星女学院内で梨子を追いかける千歌の姿があった。その同じ頃の真下で梨子と千歌はこう話していた。
千歌「お願い!一緒にスクールアイドルやって!」
梨子「もう、だからごめんなさいって何度も言ってるじゃない!」
千歌「どうしてダメなの?」
梨子「私にはそんな…アイドルなんてイメージないし、ピアノだってあるんだから…」
千歌「大丈夫!スクールアイドルやるだけでいいから!ピアノ出来る時間はいくらでもしてあげるから…」
梨子「そういう問題じゃないの!とにかく私は興味ないから失礼します!」
千歌「あっ……」
梨子をスクールアイドルに誘おうとする千歌だったが、梨子は興味ないと言ってその場から立ち去った。同じ頃の翔達は千歌達を見ていた。
翔「あの子、昨日の…」
大地「なんだ、千歌ちゃんの隣にいる子を知っているのか?翔」
翔「ああ、ちょっとな…」
悠人「もうこっちにも噂になってるよ。東京から来た美少女転校生だって」
大地「へぇ〜、そんなあだ名付いてんのか!」
悠人「いや、あだ名じゃなくて…」
大地と悠人がそう話していると、翔は梨子の事をずっと見つめていた。