ラブライブ!The School Idol Movie Full Throttle
□東・奔・西・走
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音ノ木坂学院に着いた穂乃果と紘汰はバイクを置いて、校門を抜けて学校内に入り部室へと入ると誰もいなかった。
穂乃果「あれ?誰もいない…」
紘汰「いや、みんな彼処にいるんだよ!」
紘汰は空を見上げてそう言うと、穂乃果は最初は分からなかったが、段々と紘汰が言った意味を理解した。そして、2人はみんながいる場所に繋がる階段を登り始めると全員いた。その場所は「屋上」だった。
穂乃果「みんな!」
海未「ずいぶん遅かったですね」
紘汰「悪りぃ、ちょっと寄り道してな」
海未の話に対して紘汰はそう話した。
穂乃果「えへへっ、ちょっと久しぶりだね」
ことり「そろそろ練習したいなって思ってきちゃってね」
絵里「私たちも、まだスクールアイドルだし!」
にこ「まっ、私は別にどっちでもよかったんだけど!」
映司「とか何とか言って、本当は誰よりも早くやりたかった癖に〜」
映司はにこの膝下に付いていた絆創膏を見ながらそう言うと、映司が見つめる視線を気付いたにこは頬を赤くする。
にこ「うるさいわね!誰も早くやらないからでしょ!!」
にこはそう言うと、怒った顔をしながら背を向けた。それを見た真姫は話を続ける。
真姫「面倒くさいわよね、ずっと一緒にいると、何も言わなくても伝わるようになっちゃって」
雄輔「当たり前だろ!俺たちはここまで仲良くなって、お互いに信じ合えたんだからよ!」
翔一「…そうだな」
真姫の言葉に続いて雄輔も言葉を出すと、翔一は確信する。
ことり「みんな、答えはきっと同じだよね!」
海未「μ'sはスクールアイドルであればこそ…」
晴人「例え、それがみんなにとって悲しく感じたとしても…」
弦太朗「最後に思いっきりの楽しみをぶつけてやるんだ!」
弦太朗達の言葉に誰も言葉を出さず、反論する事もなかった。
絵里「全員異議なし、ね?」
士「ああ、これで本当に決まった。変える事はない…」
花陽「でも、ドーム大会は…」
花陽の言葉に全員が俯いていると、穂乃果だけは俯かずに前向きな発言をしてきた。
穂乃果「それも絶対実現させる!」
「「「えっ?」」」
真姫「どういうこと?」
穂乃果の発言に全員は難しい顔になると、真姫は穂乃果に問いかけると穂乃果は答え出した。
穂乃果「ライブをするんだよ!スクールアイドルがいかに素敵かをみんなに伝えるライブ!すごいのは、A-LISEやμ’sだけじゃない!」
紘汰「そうだ!スクールアイドルみんなが歌って、それを他のみんなにも知ってもらうライブをするんだ!」
穂乃果の言葉に続いて紘汰も穂乃果の言葉に沿うように話し出した。
渡「でもそれって…」
翔一「具体的にどうすればいいんだ?」
穂乃果「実はね、すっごい良い考えがあるんだよ!ねぇねぇ!ねぇっ!」
「「「……えええっ!!??」」」
穂乃果は全員に聞く耳を傾けて話し出すと、それを聞いた海未達は驚愕の声をあげる。
海未「本気ですか!?」
翔一「てかそれ、今からやるのか!?」
絵里「そもそも今から間に合うの!?」
真姫「そうよ!どれだけ大変だと思ってるのよ?」
士「時間がないが、やるつもりか?」
穂乃果「うん。時間はないけど、もしできたら面白いと思わない?」
穂乃果の提案に士達は不安に感じていたが、それを横で聞いていた希は笑みを浮かべていた。
希「いいやん!ウチは賛成!」
翔太郎「マジかよ!?」
凛「面白そうにゃ!」
希の発言に翔太郎は驚くが、凛も希と同じ意見で面白そうだと言う。
花陽「じ、実現したらこれはすごいイベントになりますよ!?」
渡「確かに凄いことになるよね!」
にこ「えへっ♪スクールアイドルにこにーにとって、不足なし!」
雄輔「面白え!派手にやってやろうじゃねぇか!!」
弦太朗「ダチの頼みなら、断れねぇな!」
映司「今までで一番の思い出となるライブになりそうだね!」
ことり「そうだね!世界でいちばん素敵なライブ!」
晴人「たしかに、それは今までで一番楽しいライブかもしれないね!」
穂乃果「みんな…!」
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