ラブライブ!Boyz&Girls School
□#16:ともだち
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前回のラブライブは…
夏休みも終わり、穂乃果達μ'sはラブライブ出場ランキング19位と出場の切符を手に入れる寸前まで来ていた。出場を賭けた最後の切り札は学園祭での屋外ライブで好成績を残し出場へと駒を進めようとの提案にμ'sとRIDER'Zの心はラブライブ出場という言葉だけだった。そして、本番当日は生憎の雨にも関わらずμ'sは屋外ライブを行い成功したかのように思われたが、突如穂乃果は高熱を起こしメンバー全員は屋外ライブを中止という形によって断念した……
三日後、穂むらへと訪れた絵里達と紘汰達は店の前で穂乃果の母に向かって謝罪をした。
絵里「本当に申し訳ありませんでした!」
紘汰「俺たちの不注意で穂乃果を…」
穂乃果の母「あなた達……何言ってるの♪」
絵里と紘汰は穂乃果の母に謝罪を言葉を言うが、穂乃果の母は笑顔で全く気にしていなかった。
穂乃果の母「あの子がどうせ『出来る出来る!』って言ってたんでしょ?昔からあーゆー性格だったのよ」
紘汰「は、はあ…」
穂乃果の母「それより退屈しているみたいだから、上がってって!」
絵里「ですが…」
ことり「穂乃果ちゃん、ずっと熱が出たままだって…」
穂乃果の母「一昨日辺りから下がってきて、今朝はすっかり元気よ」
それを聞いた絵里達と紘汰達はほっとした表情に変わると、絵里達と紘汰達は穂乃果の部屋へとお邪魔する。
海未「穂乃果?」
穂乃果「あっ、海未ちゃん!ことりちゃん!それにみんなも!」
海未は恐る恐る襖を開くと、そこにはベッドの上でプリンを嬉しそうに食べていた穂乃果がいた。
ことり「よかった。起きられるようになったんだね?」
穂乃果「うん。風邪だからプリン3個食べていいって!」
にこ「ったく、心配して損したわ」
希「お母さんの言う通りやったね」
紘汰「でも、元気そうでよかったぜ」
晴人「あぁ」
映司「そうだ穂乃果ちゃん。倒れた時に足を捻っていたけど、大丈夫?」
穂乃果「あ、うん。軽く捻っただけだから、大したことないって」
映司はあの時、穂乃果が倒れて足を挫いた事を気にしていたが、軽く包帯を巻いた程度だったのでひと安心した。すると、穂乃果はマスクを外して表情を変えた。
穂乃果「…本当に今回はごめんね。せっかく最高のライブになりそうだったのに…」
絵里「穂乃果のせいじゃないわ。あれは私たちのせいよ…」
穂乃果「でも……」
すると、士は穂乃果にCDを渡した。そのCDは穂乃果が退屈しないように気軽な曲を真姫が作曲したCDであった。
士「これ聞いて少しは落ち着けってよ」
CDを貰った穂乃果は急に立ち上がって外にいる真姫達と雄輔達がいることを確認して大声をあげた。
穂乃果「真姫ちゃん、ありがとう〜!」
絵里「何やってるの!」
にこ「アンタ風邪引いてんのよ!」
弦太朗「大人しくしてろ!」
絵里達は穂乃果を引っ張ってベッドに寝かせた。それを見ていた真姫達と雄輔達は呆れながらも相変わらずの穂乃果に少し安心していた。
海未「ほら、病み上がりなんだから無理しないで」
穂乃果「ありがとう。でも、明日から学校行けると思うんだ」
ことり「本当?」
穂乃果「うん。それでね、短いのでいいからもう一度ライブ出来ないかなっと思って。ほら、ラブライブ出場のグループまであと少しあるでしょ?何て言うか、埋め合わせっていうか…何か出来ないかな〜って」
紘汰「穂乃果。落ち着いて聞いてくれ…」
全員が暗い顔で黙り混む中、紘汰だけが口を開いて穂乃果に向かって話をする。
紘汰「ラブライブには…出場しない事にした…」
穂乃果「……え?」
紘汰の言葉に穂乃果は耳を疑って疑問の言葉を吐いた。