スーパーヒーロー大戦シリーズ

□プロローグ
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2010年。この時のアフリカは内戦が起きていた。周りからの爆発により、建物は崩壊して瓦礫の中で1人の青年、火野映司は内戦から遠ざけようと走り逃げていた。

映司「はぁ…はぁ…!うわぁっ!?」

走り回っていた映司だったが、爆発音と爆撃により倒れ込んで体力が尽きていた状況だった。

映司「このままじゃ、自分の体がヤバい…あっ!」

映司は何とか立ち上がり再び走り出そうとしたその時だった。目の前には、1人のアフリカ人の少女がいた。彼女は映司と最初に出会い、初めて仲良くなった人物だった。

映司「今助けるから、そこを動かないでっ!!」

映司は少女に向かって手を伸ばしながら走り助けに行こうとした。だがその時、空襲からの爆撃に少女の近くにあった建物が崩壊し、巨大なコンクリートの塊が少女に向かって倒れ瓦礫の下敷きとなった。

映司「そ、そんな……ああああああぁぁぁっ!!!」

目の前で少女の死により、映司は膝をついて倒れ込んだ。そのまま目の前が真っ暗となっていき、内戦はいつの間にか終わっていた。
内戦後、映司は目の前で少女が死んだ場所へと向かっていた。瓦礫によって場所は正確には分からなかったが、映司はその場で涙を流していた。

映司「ごめんっ……俺のせいで……うぅっ……」

映司は自分への罪悪感で責め続けていた。事の始まりは世界中の子供達を救う事、世界を変える事を目標として多額の寄付・紛争地帯への旅を行っていたのだが、その寄付を内戦の資金に利用されて情勢が悪化してしまい、今の内戦が起きてしまったのだった。

映司「(これから、どうすればいいんだ…俺は…)」

そう心の中で呟きながら、映司は内戦現場から立ち去って行った。
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