スーパーヒーロー大戦シリーズ

□残された希望とは
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それから10年後、世界は戦争が毎日のように起きていた。キュアブラックとキュアホワイトが倒したはずのジャアクキングが蘇り、仮面ライダーの敵と呼ばれる「ショッカー」と手を組んだ。その後のプリキュアは生まれてはいくが、ほとんどのプリキュアはショッカーや零号によって倒されていき、残りのプリキュアは僅かとなった。

リコ「ここがナシマホウカイ…通称人間界ね。確かに絶望が満ち溢れている…」

空から時空間を繋いで箒に乗って現れたのは魔法界の世界から現れた少女、リコであった。彼女の目的は絶望に満ちたナシマホウカイ…人間界である地球に一つの希望と呼ばれるプリキュアを誕生させることであった。

リコ「でも、どうやってプリキュアを誕生させるのよ。生き残った人間はショッカーや零号によって倒されてしまったし…」

???「きゃああああぁぁぁーっ!!」

リコ「っ!?人の叫び声?あっちからね!」

リコは女性の声が聞こえた方向へ走っていくと、そこにはクマのぬいぐるみを持った少女がショッカー怪人に囲まれた状況であった。

???「誰か…助けてっ!!」

ベアバンド「助けなんかくるか。何故なら、このショッカー怪人であるベアバンド様によって全て消し去ってやるからな!」

凶悪なクマの姿をしているのはショッカー怪人のベアバンドは少女に向かってゆっくりと歩いていくと、近くにいたリコは手元から魔法の杖であるリンクルステッキを取り出した。

リコ「キュアップ・ラパパ!怪人を吹き飛べ!」

ベアバンド「何?ぐわああぁぁぁー!!」

リコはリンクルステッキに呪文を唱えると、ショッカー怪人のベアバンドは遠くへと吹き飛んでいった。

???「今のは…?」

リコ「大丈夫?ここから早く逃げるわよ。立てる?」

???「は、はい!」

リコ「キュアップ・ラパパ!箒よ、飛べ!」

リコはリンクルステッキで呪文を唱えてリコと少女は箒に乗り、ベアバンドから離れて飛んでいった。それから人気のないところへと飛んでいったリコ達は着地して箒から降りた。

リコ「ここまで来れば大丈夫ね」

みらい「ありがとう!私、朝比奈みらいです!助けてくれて、本当にありがとう!」

リコ「お礼ならいいわ。早く安全なところに隠れなさい。さっきのショッカー怪人がまた現れるか分からないから」

リコはクマのぬいぐるみを持った朝比奈みらいの場から離れようとするが、リコの袖を引っ張っていたみらいの姿が見えた。

リコ「あなた…」

みらい「一人にしないで…魔法使いさん。私と一緒にいて!」

リコ「…それは出来ないわ。私には大事な役目があるの。あなたを守りきることは出来ないわ。寧ろ、あなたに危険が及ぶかもしれないもの…」

みらい「そんな…」
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