スーパーヒーロー大戦シリーズ
□全てを受け入れても戦う2人
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仮面ライダーアギトとキュアムーンライトが戦っている頃、ブルースカイ大使館でぐっすりと寝ていためぐみとひめは目を覚ました。
誠司「気が付いたか?めぐみ、ひめ」
めぐみ「誠司…。そっか、私たちあの戦いで疲れて寝ちゃったんだ…」
ひめ「………」
誠司はめぐみとひめが起きた事に一安心するが、ひめだけ浮かない顔をしている事に気付く。
誠司「どうした?ひめ…」
ひめ「ちょっとね、ゆうこの事が気になって…」
キュアハニーこと大森ゆうこはめぐみとひめを庇ってキュアミラージュによって倒されてしまった事に気になった。
ひめ「私たちがもっと強かったら、みんな守れていたのに…」
めぐみ「大丈夫だよ!マダン帝国を倒せば、ゆうゆうもきっと戻ってくるよ!だから、今は2人で頑張ろう!」
ひめ「めぐみ…。うん!」
めぐみの言葉にひめが元気になると、誠司が何者かの気配を感じた。
誠司「誰だ!?」
誠司が後ろに振り向くと、そこには駈がいた。
めぐみ「あなたは?」
駈「俺は雷門駈。仮面ライダーボルテージです」
誠司「仮面ライダー!」
ひめ「あんたもあの本郷っていうオジサンの仲間なの!だったら、出てってよ!私たちプリキュアの敵なんでしょ!!」
めぐみ「落ち着いてひめ。駈くん、私たちに話したい事があるんじゃないの?」
めぐみの質問に駈は無言で頷くと、大使館から出ていった。めぐみとひめは何かあると考え、駈の跡を追う。
そして、めぐみとひめと駈が着いた場所はとある一軒家であった。
めぐみ「ここは?」
駈「俺の家です。でも今は誰もいないから、もうじき取り壊されるんです…」
ひめ「どうして?駈くんがいるのに…」
駈「いえ、俺はまずここにいてはいけない筈なんです」
めぐみ「いてはいけないって、どういう事?」
駈「俺は…死人なんです…」
駈の発言にめぐみとひめは驚愕した。
ひめ「死人って…!じゃあ、なんで駈は今ここにいるのよ!?」
駈「全て話します。マダン帝国とキュアミラージュ、大蔭美里について…」
駈はめぐみとひめに全ての事を話した。
当時の駈はおよそ7歳ぐらいの小学二年生であり、駈の両親は交通事故により事故死となっていた。そんな駈の面倒を見ていたのはキュアミラージュこと大蔭美里であった。美里は駈の遊び相手をいつもしてくれて、駈にとって美里は姉という存在であった。
しかし、その幸せは長くも続かなかった…。駈は学校の帰り道にトラックにはねられて事故死となり、美里は悲しみを深く負い絶望してしまう。そんな美里はメキシコのマヤ地域にあるマダン帝国という組織を知る。そこに書かれていたのは、『どんな願いも叶える事が出来るが、代わりに願いを言う者は悪の心を持たなければならない…』と…。