スーパーヒーロー大戦シリーズ
□目覚めよ、その魂!!
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キュアミラージュとボルテージの戦いから逃げたゆりは、バイト先のイタリアンレストラン『アギト』で働いていた。
???「ゆりちゃん、この料理彼処まで持ってってくれる?」
ゆり「はい!」
イタリアンレストラン『アギト』の料理人である男性、津上翔一はゆりに向こうの席にいるカップルにカルボナーラを届ける。
ゆり「お待たせしました。カルボナーラでございます」
???「ありがとう。ん〜♪ねぇ一夏、このカルボナーラスゴくいい匂いするよ!」
一夏「本当か?ん〜♪確かにいい匂いがするなぁ!」
金髪の少女、シャルロット・デュノアは青髪の青年、織斑一夏にカルボナーラの深くいい匂いがすると確信する。
翔一「彼処のカップル仲が良いね〜。青春を感じるよ」
ゆり「青春、ですか…」
翔一「ゆりちゃんもまだ高校生なんだから、少しは青春を楽しんだ方がいいよ」
ゆり「は、はあ…」
翔一の言葉にゆりは軽い言葉しか言えなかった。すると、お店からいきなり入ってきた一人の男性が血まみれの服で刃物を持っていた。男性を見たゆり達と一夏達以外の他のお客は悲鳴を挙げていた。
男性「黙れ!!オイ!そこのお前、店にある金をよこせ!!」
男性が指を指した相手はゆりであった。ゆりは男性の言うことなど聞かずに睨んでいたが、翔一はゆっくりと男性の方へと駆け寄る。
男性「な、なんだよお前!来るな!!」
翔一「大丈夫?怪我しているじゃないか!誰か、医者の方はいますか?」
男性「黙れ!!さっさと金をよこせ!!」
その時、外からはパトカーのサイレンが聞こえて、パトカーはお店の前に止まった。パトカーにいた警官達は拳銃を持って体制を整える。
シャル「一夏…」
一夏「シャル、ここは手を出さない方がいい。俺たちがIS学院の生徒であることはあそこにいる警官達も知っている筈だ」
男性「オイ、そこのガキ!何こそこそ喋っている!!お前が警察を呼んだんだな!!この野郎!!」
男性は一夏達に向かって刃物で刺そうとするが、男性は血まみれの服の部分に怪我をしていてその場から倒れた。
翔一「やっぱり怪我をしていたんだ。ごめん、そこの君たち。この人の手当てをしてくれないかな?」
一夏「あ、はい。シャル!」
シャル「う、うん!」
ゆり「私も手伝います!」
翔一「お願い!」
翔一達は怪我をしている男性に包帯などの道具で手当てをする。
男性「なんで、俺を助ける…。俺は、お前達に酷いことをしようとしたんだぞ…」
翔一「今はそんな事関係ないよ。困っている人や怪我している人を助けるのは当たり前じゃないか」
ゆり「翔一さん…」
翔一「よし!とりあえず、包帯で出血は止まった。これからどうする?ここから逃げるか、警察に捕まるか、それはあんたの勝手だけど…」
翔一の言葉に男性は戸惑っていた。その頃、外では警官達が突入に入るところにお店から先ほどの男性が現れた。男性は警官達に自首をすると話すと、警官達は男性をパトカーの中に入れて残りの警官達より先にその場から去っていった。
警官「どうも、ご協力感謝します!」
翔一「いえいえ、俺はあの人に怪我の手当てをしただけですから。それより、あの人には後で必ず治療して下さい」
警官「分かりました。それでは!」
残りの警官達は翔一にお礼を言うとその場から去っていった。