ラブライブ!The School Idol Movie Full Throttle

□Angelic Angel〜答え〜
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雨が上がった後、穂乃果達は近くのレストランで夕食が済ませる事となった。

紘汰「しっかし、いきなり凛が走り出したからびっくりしたぜ…」

翔一「本当だよ。凛、あんまりみんなを迷惑かけるなよ?」

凛「うん。ごめんね、みんな」

紘汰は凛が起こした行動に驚き、翔一からの言葉に反省して穂乃果達に謝る凛。そう話している内に、目的地であるレストランに着いた。

店員「Welcome. What people?(いらっしゃいませ。何名様でしょうか?)」

希「I is 18 people, do you have your seat is vacant?(18人ですけど、お席は空いていますか?)」

店員「Yes. This way, please.(はい。こちらへどうぞ)」

レストランの店員と希が英語で話し始めると、店員は希達18人分の席へと案内させて座らせた。

翔太郎「悪いな、希。英語喋れるのはお前ぐらいしかいなくて…」

希「ええんよ。ウチぐらいしか英語喋れそうな人おらんやろ?」

翔太郎は通訳してくれる希に向かって謝ると、希は何も気にしていなかったが絵里の顔を見つめていた。

絵里「な、なによ希!」

希「え〜?だって絵里ち、ロシア語ぐらいしか喋れへんみたいやし〜」

絵里「そ、そんなことないわよ!」

絵里はそう言い張るが、実際絵里が外人と話している場面を見た事ないので判断しにくかった。

映司「まあまあ、とりあえずご飯にしよう!」

雄輔「おうっ!メシだメシだ〜!!」

映司は2人の言い合いを止めて、雄輔は空腹ですぐさまメニュー表を取って注文しようとしたが、横にいた花陽が何故か突然泣き始めて手を止める。

雄輔「は、花陽?」

穂乃果「花陽ちゃんが…泣いている」

真姫「どうしたのよ?」

真姫は花陽に向かって問いかけるが、花陽は手に顔を当てて泣き続けるだけだった。

凛「にこちゃん!かよちん何したの!?」

渡「えっ!にこちゃんが花陽ちゃんをいじめたの!?」

にこ「知らないわよ!!」

凛と渡はにこを疑っていたが、にこは花陽に何もしてないと言い張る。

希「どうしたの?気分悪いの?」

絵里「もしかして、ホームシック?」

希と絵里は花陽に泣いている理由を聞いて話すが、花陽は顔を横に振って小声で何か呟いていた。

花陽「……っくまいが……」

穂乃果「くまい?」

穂乃果達には花陽が何か喋っているが、それが分からなかった。

雄輔「花陽、もっとデカイ声でさけ…」

花陽「白米が食べたいんです!!」

雄輔が花陽に話しかけようとすると、花陽はテーブルに向かって叩き立ち上がると『白米』という言葉が飛び込んできた。

士「白米…だと?」

花陽「そう!ここに来てからというものの、朝も昼も夜も…パン!パン!パン!パン!!パン!!!白米が全然無いの!!!」

花陽の言葉を聞いていた士は再度『白米』というワードを言うと、花陽は猛烈に白米を食べていない事とパンしか食べてないこと言い張る。

海未「でも、昨日の付け合わせでライスが出て…」

花陽「白米は付け合わせじゃなくて主食!パサパサのサフランライスとは似て非なるもの!」

海未の発言に花陽は顔を近づけて睨みながらも説明していく。

花陽「“ご”に“飯”と書いて“ご飯”♪ 白米があって“ご飯”が始まるのです♪」

花陽はそう語ると、店員はパンが入った籠を置くと花陽はパンを1つ手に取って言った。

花陽「ううっ…温かいお茶碗で…真っ白なご飯を…食べたい…。はむっ…あっ、このパン美味しい♪」

翔一「って、言いながらもパン食ってんじゃん…」

花陽は涙を流しながらも1つのパンを口にすると、涙目でも嬉しそうにパンを食べていた。それを見ていた翔一はすかさずツッコミを入れる。

紘汰「すごい白米へのこだわりだな…」

絵里「と言ってもね…」

紘汰は花陽の白米へのこだわりに圧倒されていると、絵里は困った顔となっていた。アメリカに白米を扱っている店があるかどうかという。すると、翔太郎は真姫に質問する。

翔太郎「なあ真姫。何処かありそうな所とかないか?」

真姫「…まあ、なくはないけど…」

士「なら、そこへ行くか。このまま花陽が泣きながらパン齧っていく訳にはいかないからな」

士の言う通りに穂乃果達は花陽の為に真姫が心当たりがある白米が食べられる店へと向かう。
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