ラブライブ!The School Idol Movie Full Throttle
□モーニング DE ランニング
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翌朝、穂乃果達が宿泊するホテルの4号室で寝ていた穂乃果、絵里、にこだったが、にこだけは何か重たく苦しい表情をしていた。
にこ「う、うぅ〜……な、何?重い…重いよ〜……ん?」
白アルパカ「メェ〜?」
にこ「う、うわあああぁぁぁっ!!?」
にこは腹部から何か重たいものがあると感じて恐る恐る目を開くと、そこには音ノ木坂にいる飼育していた白アルパカの姿があった。さらに、にこが寝ていたベッドのシーツから現れたのは茶色のアルパカだった。
茶アルパカ「ブウゥ〜!!!」
にこ「ひいいいぃぃぃ〜!!!」
茶色のアルパカはにこに向かって鼻息を荒らしながら威嚇すると、にこは恐怖のあまり目を開けたまま気絶した。それから、にこは再び目を覚ますと2匹のアルパカの姿はなく、目の前にはにこの体の上で熟睡していた穂乃果の姿があった。
にこ「何これ……ちょっと穂乃果ぁ〜!!」
にこの叫びに穂乃果は目を擦りながら起き上がる。
穂乃果「うーん…なんでにこちゃんがここにいるの?」
にこ「アンタの家じゃないからよ!どんだけ寝相が悪いのよ全く!ベッドを間違えられるわ!ハネムーン仕様になるわ!一体どういうこと〜!!」
穂乃果「私に言われても〜…」
にこは手元の近くにあったハート型の布を今でも眠そうな穂乃果の顔に押し付けながら問いかけるが、穂乃果は何も答えずはぐらかす。
にこ「絵里も何か言ってやってよ!」
にこは怒鳴りつけながら絵里に向かってそう言うが、絵里は何も聞こえてないかのように熟睡していた。それを見ていたにこはため息を吐いた。
絵里「…おばあさまっ…」
穂乃果・にこ「えっ?」
すると、熟睡していた絵里の口から何か呟いたように聞こえた。
絵里「すぅ…おばあさまっ…」
穂乃果とにこは絵里の側に駆け寄って絵里の寝顔を見ていると、また同じような言葉を聞こえた。どうやら、夢の中で絵里の祖母と会って楽しんでいるらしい。
にこ「おばあさまだって。今まで気づかなかったけど…」
穂乃果「絵里ちゃんって、意外と甘えんぼさんなんだね〜」
にこと穂乃果は絵里の寝顔を見ながらニヤニヤしていると、ドアの外側からノックの音が聞こえて穂乃果は慌ててドアを開けると、向かいの5号室にいた紘汰、士、映司の姿だった。
穂乃果「あっ、紘くん!おはよう♪」
紘汰「おう、おはよう!」
映司「そろそろ一緒に朝ごはん食べに行こ…って」
士「何してんだ?お前ら…」
にこ「しーっ!今、絵里の寝言聞きながら楽しんでいる途中なんだから!」
にこの言葉に映司達は首を傾げながらも部屋に入ると、すぐに理解した。
紘汰「なるほどな〜♪」
映司「おばあちゃんっ子だったんだね、絵里ちゃんは…」
士「大体分かった。とりあえず寝顔だけは撮っておくか…」
絵里「すぅ…おばあさまっ…♪」
士が手元のトイカメラでシャッターを切って絵里の寝顔を撮ると、絵里は再び寝言を言った。
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