ラブライブ!The School Idol Movie Full Throttle

□エピローグ_僕たちはひとつの光…そして、未来へ_
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穂乃果「待ってよ!!!」

紘汰「ッ!」

空間に入ろうとしていた紘汰だったが、後ろから穂乃果の叫ぶ声に足を止めてしまう。

紘汰「穂乃果…」

穂乃果「酷いよっ!せっかく最後のライブまで…ドームで最後のライブをやるのに、何も言わずに帰るなんて……紘くんは最低だよっ!!!」

紘汰「穂乃果……」

海未「まったくその通りです!」

すると、穂乃果の後ろから現れたのは喋り出した海未達だった。

海未「黙っていなくなるなんて、紘汰達らしくありませんよ」

真姫「希以上に面倒くさい人たちなんだから」

にこ「こっちは最後のライブやるのに忙しいのよ!こんな時ぐらい…言うことあるでしょ!」

海未に続いて真姫とにこが話すと、花陽と凛、ことりが微笑んでいた。

映司「真姫ちゃん…にこちゃん…」

弦太朗「海未……なんで?」

希「記憶を消したからって、ウチらとの思い出は流石に消えへんかったよ」

絵里「最後のページにこんなこと書かれていたら、絶対に忘れないんだからね」

希と絵里がそう言うと、絵里が取り出したのは先程、穂乃果が書いた本の最後のページには『俺たちのステージは、永遠に続くぜ!』と大きく書かれていた。

紘汰「そっか、全部バレバレだったんだな……でも穂乃果、俺たちは結局は離れ離れになるんだぞ!これ以上、みんな泣く姿なんて俺は見たくない。みんなで海に行って、μ'sを終わりにすると言ったあの時の涙はもう…」

穂乃果「だったら、穂乃果は泣かないっ!!絶対に泣かない!何があっても!だって、私たちはこれで最後であっても、最後じゃないもん!また会えるって、信じているから!!!」

紘汰「ッ!穂乃果…」

穂乃果の言葉に紘汰はゆっくりと歩きながら穂乃果の体を抱いた。そして、お互いに涙を流した。

紘汰「ごめんな…俺は本当は嫌だったんだ。穂乃果達に何も言わないで別れる事は、絶対に後悔してしまうんだって…!でも、これで何も後悔する事はない。最後の最後までみんなの顔を見られるんだって!」

穂乃果「うん。それに、離れても忘れない。いつまでも、何年経っても、忘れない!大切な思い出がある限り…」

ことり「穂乃果ちゃん……晴人くん!」

晴人「ことり…」

海未「うっ…弦太朗…」

弦太朗「海未っ!」

真姫「来なさいよ…雄輔…」

雄輔「うおおおー!!真姫ぃぃぃ!!」

凛「翔一くん!」

翔一「凛…」

花陽「渡くん…ううっ…」

渡「は、花陽…ちゃん…」

にこ「何泣いてんよ!映司!」

映司「にこちゃんだって、泣いてるじゃないか…」

希「泣かすなんて酷いやん。翔太郎くん…」

翔太郎「希…俺は女を泣かしてしまった…最低だぜ…」

絵里「士くん…」

士「お前の涙はもう見たくないからな…絵里…」

それぞれお互いの名前を呼んで、抱き合って、涙を流す時は1日も過ぎた。だが、それは穂乃果達と紘汰達にとってはまた思い出が一つ出来た。
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