ラブライブ!The School Idol Movie Full Throttle

□エピローグ_僕たちはひとつの光…そして、未来へ_
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夏の日、廃校を正式に決まる時期に存続しようと当時の絵里は生徒会長としての義務を果たそうとオープンキャンパスで成功させ、生徒数を増やそうと考えていた。しかし、その考えに学院の理事長は反対され、穂乃果達μ'sの活動を支援していた。その行動に納得出来なかった絵里だったが、希の一言で全てを打ち明ける……

希『絵里ちと友達になって、生徒会やってきてずっと思ってきた事があるんや。絵里ちは本当は何がしたいんやろうって…』

絵里『えっ…?』

希『一緒にいると、分かるんよ。絵里ちが頑張るんはいつも誰かのためばっかりで、だからいつも何かを我慢しているようで、自分の事は何も考えなくて……』

『学校を存続させようっていうのも、生徒会長としての義務感やろ!だから理事長は絵里ちの事を認めなかったんとちゃう?絵里ちの…絵里ちの本当にやりたい事は?』

絵里『……何よ……何とかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!私だって、好きなことだけやってそれだけで何とかなるんだったらそうしたいわよ!!

自分が不器用なのは分かってる。でも!…今さらアイドルを始めようなんて、私が言えると思う?』

自分を追い詰めていくうちに自分が本当にやりたい事を見失ってしまった絵里に手を差し伸べたのは穂乃果だった。

穂乃果『絵里先輩、μ'sに入って下さい!一緒にやってもらいたいんです。スクールアイドルとして!』

絵里『ちょっと待って!まだやりたいなんて言ってないでしょ!大体、私がアイドルなんておかしいでしょ?』

希『やってみればいいやん。特に理由なんてない。やりたいからやってみる。本当にやりたい事って、そんな感じやない?』

友達からの言葉、そして今まで敵視していた少女から差し伸べた手に絵里は手を掴んだ。それは救いの手だった。今まで打ち解けなかった者は誰一人としていなかったが、あの時出会った仲間がいたから、今こうして入られた。


絵里「あの時、みんながいてくれなかったら、私は今ここでみんなと一緒にいなくて独りぼっちになるところだったわ…」

希「そんなことあらへんよ、絵里ち。もし、あの時穂乃果ちゃん達がいなくても絵里ちは必ず正しかった答えを見つけ出すはずやったよ。そうカードも言ってる」

絵里「…ええ」

希の言葉に絵里は頷く。そして、穂乃果は一冊の本を丸々読んでいくと最後のページだけ真っ白だった。

穂乃果「最後だけ真っ白だね…」

海未「私たちが最後にして最高の思い出として書きたいぐらいですね」

穂乃果「うん…」

海未の言葉に穂乃果は軽く頷くと、絵里は手を叩いてみんなを振り向かせる。

絵里「その話はまた後にして、アキバドームに向けて練習しましょう」

穂乃果「うん…」
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