ラブライブ!The School Idol Movie Full Throttle
□東・奔・西・走
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穂乃果の提案に全員は賛成すると、すぐにライブをするために行動を開始した。紘汰もライブをするために協力しようとすると、穂乃果はある人にその事を伝えようと一緒にUTX高校に向かった。
穂乃果「ツバサさん!」
ツバサ「いらっしゃい。待っていたわよ」
そう。綺羅ツバサだった。あの時から穂乃果は悩みに悩んでやっと答えが見つかり、その事を先に伝えたかったのはツバサだった。
ツバサ「その顔だと、答えは見つかったみたいね」
穂乃果「はい。それで、ツバサさんに是非伝えたい事があって来ました!」
ツバサ「私に伝えたい事?」
穂乃果はツバサにμ'sを終わりにする事とこれから行う大規模なライブ、スクールアイドル全員でやるライブについて話し始めた。
ツバサ「一緒にライブを?」
穂乃果「はい。私たちμ'sはやっぱりここでおしまいにしようと思います。まだ、そのことをメンバー以外に伝えられてはいないのですが…でも!最後にみんなが集まってスクールアイドルの素晴らしさを伝えたいんです!」
紘汰「そのためにも、A-RISEの3人にも協力してもらいたいんだ。いいかな?」
穂乃果と紘汰の言葉にツバサはさっきまで疑問だった表情になるが、段々と興味深そうな顔に変わった。
ツバサ「なるほど。私たちスクールアイドルが心から楽しめると思えるライブをやれば、例え私たちがいなくなってもドーム大会に必ず繋がっていく、というわけね…」
穂乃果「…はい!」
ツバサ「あなたらしいアイデアね、面白いわ。みんながハッピーになれというのも悪くない。私たちもまだスクールアイドル…協力するわ!」
穂乃果「ありがとうございます!」
穂乃果はツバサに感謝の言葉を送ると、ツバサはまだ話があるかのように口を開いた。
ツバサ「でも、お願いがあるの」
紘汰「お願い?」
ツバサ「みんなで一つの歌を歌いたい」
穂乃果「みんなで一つの歌?」
ツバサ「そう!誰の歌でもないスクールアイドルみんなの歌!せっかくみんなでライブをするならそれにふさわしい曲というものがあるはず。そんな曲を大会優勝者であるあなたたちに作ってほしい!」
ツバサからのお願いはスクールアイドル全員が歌う相応しい曲だという。各グループではなく、みんなで一緒に歌う曲を穂乃果達μ'sが作曲したいとの願いだった。
ツバサ「どうかしら?それが私たちが参加する唯一の条件よ!」
穂乃果「…やりたいです!それすごくいいです!私もそうしたいです!」
紘汰「盛り上がるかもしれないな!全員で歌う曲なんて!」
ツバサからの提案に穂乃果と紘汰も賛成の声をあげた。
ツバサ「ふふっ。でも時間はないわよ?」
穂乃果「大丈夫です!!」
すると、穂乃果はいきなり立ち上がってテーブルの上に置いてあった紅茶のティーカップを一気に飲み干した。
穂乃果「ぷはっ!ごちそうさまでした!みんなにも伝えてきます!!」
紘汰「お、おい穂乃果!?ま、また何かあったら連絡しておくから!待ってよ!!」
紘汰は猛ダッシュで走り去っていった穂乃果を追いにツバサから言葉を残して走り出していった。
ツバサ「いいパートナーね……うっ!熱い…」
先ほどのティーカップはよほど熱かったらしい…。
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