ラブライブ!Boyz&Girls School
□#1:叶え!私たちの夢―
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その後、生徒達が授業をしている中、穂乃果は色々と考えていた。
穂乃果「入学希望者が定員より下回った場合は廃校にせざる終えないって発表にはあったよね?ってことは、入学希望者が集まれば廃校にはならないってことでしょう?つまり、この学校の良いところをアピールして生徒を集めればいいんだよ!」
海未「良いところって例えば?」
穂乃果「え〜と…歴史がある!」
紘汰「確かにそうだな。他には?」
穂乃果「他に!?え〜と…伝統がある!」
海未「それも同じです」
穂乃果「ええ!?え…うわぁ〜ん、ことりちゃ〜ん!」
ことり「え〜と、強いて言えば…古くからあるってことかな?」
「「「………」」」
海未「ことり、話ちゃんと聞いていましたか?」
ことり「あっ、でもさっき調べて部活動では良いところを見つけたよ」
穂乃果「本当!?」
ことり「と言ってもあんまり目立ったものはなかったんだ。ウチの部活で最近目立ったものというと…珠算関東大会6位」
穂乃果「微妙過ぎ…」
ことり「合唱部地区予選奨励賞」
海未「もう一声ほしいですね」
ことり「最後、ロボット部書類審査で失格」
紘汰「ロボット部なんてあんのかよ!?ていうか、失格って良いところねぇじゃん!!」
穂乃果「ダメだー!」
海未「考えてみれば、目立ったところがあれば生徒も集まる筈ですしね…」
ことり「そうだね。家に帰ったらお母さんと相談して話してみるよ」
穂乃果「私、この学校好きなんだけどな…」
ことり「…私も好きだよ」
海未「私もです…」
紘汰「もちろん、俺だって!(だけど、入学希望者が集まらなければ結果は廃校になる。晴人が言っていた希望は本当にこの学校にあるのか?)」
その後の翌日、穂乃果の実家の和菓子屋『穂むら』から朝早く制服姿で飛び出して行った穂乃果の姿があった。
穂乃果「行ってきま〜す!雪穂〜!これ、借りてくね!」
穂乃果は妹の高坂雪穂に進学予定のUTX学院のパンフレットを借りると言い出すと、走り去って行った。
雪穂「お姉ちゃんがあんな早起きなんて…!」
穂乃果の母「遠足の時、以来ね…」
雪穂と穂乃果の母は穂乃果の早起きに驚愕するのであった。その頃、海未とことりと晴人は学校へと向かっていたが、穂乃果と紘汰の姿はなかった。
ことり「海未ちゃん、穂乃果ちゃんが先に行っててだって」
海未「また寝坊ですか…」
晴人「紘汰も遅くなるんだってよ。まあ、あの2人に関してはあまり言わない方がいい。特に穂乃果ちゃんはすぐに膨れるから」
ことり「そうだね」
その頃、穂乃果と紘汰はUTX学院の近くにいた。紘汰がいる理由は、昨日の夜に穂乃果と電話でUTX学院に行くと約束していたという。
穂乃果「これが…学校!?」
紘汰「デケェ〜!!」
穂乃果と紘汰はUTX学院の高層ビル並の校舎に驚愕し、さらに学院の入校がスマホでの通行にガラスを張って見ていた。
穂乃果・紘汰「す、スゴい!」
すると、向こう側から歓喜の声を耳にした穂乃果と紘汰が見かけると、そこにはモニター画面に3人の少女が映っていた。穂乃果はUTX学院のパンフレットを見てモニター画面に映っている3人の少女と同じであった。
穂乃果「この人たち、UTX学院の生徒さんだよ」
紘汰「でも、何してんだ?」
その時、穂乃果と紘汰は横を見た先にはサングラスとマスクをかけて、厚着の服を着た少女が現れた。
穂乃果「あ、あの…」
???「何?今忙しいんだけど!」
紘汰「(って、何処がだよ…)」
穂乃果「あの、質問なんですけど。あの人たちって芸能人なんですか?」
紘汰「なんかあの画面に出ているんだけど…」
???「はぁ?あんた達そんな事も知らないの?そのパンフレットに書いてあるでしょう!何処見てんのよ!」
穂乃果・紘汰「す、すみません!」
???「A-RISEよ。A-RISE」
穂乃果・紘汰「A-RISE?」
???「スクールアイドルよ」
穂乃果「アイドル?」
紘汰「高校生なのにアイドルになれんのかよ」
???「学校で結成するアイドル。聞いた事ないの?」
穂乃果「へぇ〜…」