ラブライブ!Boyz&Girls School
□#1:叶え!私たちの夢―
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???「ねぇかよちん、遅れちゃうよ!」
???「ちょっと待ってて〜!」
穂乃果達が話している中、向こうから同じ学校の制服を着ている生徒2人が現れると、モニター画面からA-RISEの『Private Wars』が流れ始まった。モニター画面で見ていたファン達は1メロからサビまで聞いて歓喜の声をあげていた。そして、A-RISEの曲を聞いた穂乃果は手元のパンフレットを落とすと2、3歩後ろに下がる。
紘汰「お、オイ穂乃果!大丈夫か?」
穂乃果「これだ…。これだよ紘くん!」
紘汰「え…何が?」
それから数時間後、穂乃果は海未とことりと紘汰と晴人にアイドル雑誌や本を見せる。そう、穂乃果が考えたアイディアは自分達でスクールアイドルをして入学希望者を増やすという考えであった。だが、海未だけは猛反対していた。
海未「そんな事をして本当に生徒が集まると思うのですか?」
穂乃果「そ、それは…」
晴人「俺もそう思うな。ただ思いつきで行動してもそれが上手くいくか分からない。やりたいのは分かるけど、それで自分の首を苦しめる事になるかもしれないんだ」
穂乃果「晴人くん…」
海未「はっきり言います。アイドルはなしです!」
それから放課後、屋上では穂乃果と紘汰が青空を見ながらため息を吐いていた。
穂乃果「はぁ〜。良いアイディアだと思ったんだけどなぁ〜…」
紘汰「そうガッカリするな穂乃果。もっと他に何かある筈だって!なぁ?」
穂乃果「うん…」
その時、穂乃果と紘汰の耳元からある曲が聞こえた。穂乃果と紘汰は曲の音響を辿っていくと、そこから音楽室でピアノで演奏しながら歌っていた少女、西木野真姫がいた。そして、ピアノの伴奏と共に歌い終わった真姫は一息つくと、穂乃果と紘汰はガラス越しで拍手をしていた。
穂乃果「スゴいスゴいスゴい! 感動しちゃったよ!」
真姫「べ、別に…」
紘汰「アンタ歌上手いな!ピアノだって上手かったし!」
穂乃果「それに、アイドルみたいで可愛い!」
紘汰「おう!スゲェよ!!」
紘汰と穂乃果の言葉を聞いた真姫は一瞬赤面になると、その場から立ち去ろうとしていた。
穂乃果「あの…いきなりなんだけど、あなたアイドルやってみないと思わない?」
真姫「…なにそれ、意味分かんない!」
穂乃果「そ、そうだよね…」
紘汰「お前なぁ、いきなりそんな事言ったら断るに決まっているだろ」
穂乃果「う、うん…」