*瞑想図書館*
□*血まみれの赤い手袋2*
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今にも消えそうな声で、小鹿の様に震えていた
手袋が抜けない?
どういう事なのだろうか覇夜は不思議に思う
「もう少し詳しく教えてくれる?」
覇夜は整理しながらも、耳を傾けた。
少し開いた窓から暖かい風が流れる込んできた。
薄いレースで出来たカーテンがふわりと浮く
「……私がまだ小さい時に親が亡くなって、死ぬ直前に赤い手袋を貰ったの」
さっきまでの震えさ治まった様だ。
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